3話 クロとルミ
投稿が遅れてすみません
入院してしまいました…
「あの…本当に新しく作ってもらうのはホントに…」
クロと名乗った少年はそうは言いながらも眼を
輝かせていた。
俺はスキルで鉄を鋼に変えながらどんな剣にするのか迷っていた。
「なー、お前はどんなのが良いんだ?
刀とか、直剣とか希望あるか?」
「イヤ、特にないです…ホントにありがとうございます。
でも、見た感じ直剣しか作ってないんじゃないですか?」
「ああ、今んとこはまだな…でも俺は剣ならなんでも作れる」
「………?……」
なんだかんだ言いながら剣が完成した
しかし、俺は冷や汗を流していた。
それもそのはずである、剣の性能が尋常じゃなかった。
魔剣メモリー
持ち主の成長と共に性能が上がる
また、それまでの経験から最善の選択を自ら導き、持ち主に伝える
場合により聖剣に匹敵する。
こんなもの簡単に、しかもこんな子供に渡して良いのか
渦の中にいた。
しかし時は一刻を争う…そう自分に言い聞かせクロにそれを渡した。
所詮、子供の限界がある、そう思った…
それから適当に桜にも剣をあてがってから
クロの案内のもと、村へと向かった。
しかしそこにあったのは地獄絵図そのものだった。
家は焼かれ、畑は荒らされ、金品が入っていたと思われる箱は壊されていた。
しかし一つだけ綺麗なまま保たれた家があった。
なんでか気になっているとクロがいきなりそこへ走り出した
「ルミ!ルミ!いる!?ボク、クロだよ?いる?」
「……」
そこからは一切の声が聞こえてこなかった。
しかし、明らかに誰かがいる気配はする。
それは桜も感じたらしく持っていた剣でその家に斬りかかった。
だが、その剣が家に着いた途端剣だけが崩れた、家には傷一つ付かずに…
桜の剣、それも剣舞まで使ったおそらく全力の攻撃を食らってもだ。
しかし、クロはそれでも家を叩いた。
そして、すぐにドアが開いた。
そうすると迷うことなく家の中にクロは入った。
桜と俺も続くと中には一人の少女がいた。
「ルミ!大丈夫?」
クロが心配そうに問いかける。
少女は顔をあげると同時に泣き出した。
小さくか細い声で”お父さん”と聞こえたのは聞かなかったことにした。




