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2話・魔剣作ったった

あれから1週間、

俺はテオさんに貰った鉄を使って剣を打ちつずけた。

いや、なにこれ、クセになる。

スキルを使った時になぜか心地よくてしょうがない。

そして今、俺はあの本『Book of God』とにらめっこしていた。

だってそうでしょ、今まで俺のスキルは

<創造><付与><マルチ・ユーザー>

だけだったはずなのに、今俺の前には

<創造><付与><マルチ・ユーザー><鋼化><魔石化><構築><ポータルゲート>

がついていた。

ちなみに、<鋼化><魔石化>は鉄を鋼・魔石に変えるオリジナルスキル

<構築>は簡単に言えば手のこんだ機械工作スキル、<ポータルゲート>は

離れた場所からものを移動させられるスキルだそうだ。

もしかして銃とか作れんじゃね?

だが、これで理由が分かった。

そう思い、自分の隣にある剣に向き直った。

そこには、他の剣と違うことがすぐにわかる白と黒を基調とした

一本の剣があった。

初めから名前がついていて『魔剣エクスカリバー』となっていた。

名前付きのモノなんて今までなかったし

デザインは俺のものだが雰囲気が他のとは明らかに違っていた。

こんな剣、今まで作れなかったのに急に出来上がったのを不思議に思ったが

スキルを見て確信を持った。

新スキルの力が何らかの役目を果たしたに違いない。

そんなことを思いながドアを開く音を聞いた。

「テオさーん!」

桜がドアが開くとそちらへ走って行った。

「どうも、テオさん。お久しぶりです。」

ドアの前には桜にお菓子をあげながらニヤニヤするテオさんがいた。

おい、テオ、その目やめろ。

「あ、新太君。久しぶりですな。

しかし、早いもので今日、こちらの店の開店日ですな〜」

その通りだった。

今日は我らが『武器屋アース』の開店日なのだ。

これまで1週間テオさんは王国で俺たちの店の宣伝をしてくれた。

しかしまずは、先ほどの『魔剣エクスカリバー』をテオさんに見せることにした。

「な、なんですか、、、これは?」

テオさんに剣を見せた瞬間テオは信じられないものでも見たように目を見開いていた。

「なんか、作ってたらできたんですけどそんなスゴイですか?」

「当たり前です!私も一度本物の『エクスカリバー』を見たことがありますが

これはそれとどこか似ています。こんなもの作れるというのが露見すれば

大変なことになりますぞ。。。」

呆れたと言わんばかりにため息をつくテオさんに他の剣も見せてみたが

全てランクA以上の一級品だと言ってくれた。

ランクB以上で一級品になるそうだが

初めて打ったノーマルソードでもAとなると

もはやどうすることもできない。

テオさんは一本銀貨100枚では安いというが

作った費用が一本銅貨50枚なのだから儲けすぎてる気がした。

ちなみにこの世界の通過は

王国金貨1枚=純金貨1K枚=金貨1M枚

=純銀貨1G枚=銀貨1T枚=銅貨1P枚=平貨1E枚

平貨1枚=日本円の1円となっている。

そんなこんなで店を開いたが客がこない。。。

そう思って待っていること小1時間

一人の少年が店に入ってきた。

身なりはボロボロで手にはお金の入った小さな袋を持っている。

「剣を下さい。。。なんでも良いので…剣を下さい」

今にも泣き出しそうな顔をしながら俺の前にやって来てそう行った。

まだ小さな子供がこんなことを言うのにめまいを覚えながら

まずは椅子に座らせることにした。

「どうしたんだ?なんで剣が欲しい?」

そう言うとその子は泣き出してしまった。

そして一通り泣いた後口を開いた。

「お父さん達が…盗賊に……殺されそうなんです…

だから、みんなのおかげで逃げられたから…助けに戻らなきゃいけないから…」

またも泣き出しそうになる男の子を桜が抱きしめる。

「分かった。お金ならいらない。剣、作るぞ」

「え…でも…そんな悪い」

「どっちにしろ、その背じゃ普通の剣は無理だ。材料ならあるから作るぞ」

そう押し通して俺は作業場に入った。

作るって言ってもスキルですぐできる。

ま〜、新スキルがどんなの作るかは不明だが。。。


この話に出てくるK・M・G・T・P・Eですが

K=1,000

M=10,000,000

G=100,000,000,000

T=100,000,000,000,000

P=100,000,000,000,000,000

E=100,000,000,000,000,000,000

と言う意味です。

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