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竜神の加護を持つ少年  作者: 石の森は近所です
ブリッシュ王国編
69/93

68.国王への報告

修正済みです。


コータの一人寂しい御車席生活も、アイテールの街に着く事で終わりを告げる。


「デメストリーさん、一旦戻ってきました」

「一旦なんですね?」

「はい。一旦です。これから王都へ向ってブリッシュ王国が消滅した事の報告をしないといけないので……」

「はい?」

「ですから、ブリッシュ王国が消滅したんでその報告を」

「何をどうすれば国が消滅なんてするんですか!」


今回のあらましを、俺達がブリッシュ王国に到着した時から順を追って説明したが、それを聞いたデメストリーは、


「それ全部、コータ様の仕出かした事ではないですかぁ!」

「そうともいうのかな?」

「誰が聞いても、コータ様が国を潰したと思いますが?」


「えぇ、心外な!やったのは獣人でしょ?俺は手を貸しただけだし、取り敢えず獣人が王になって差別が無くなっただけで前より良くなるし、アルステッド国とも今まで通りに同盟国でいましょうって話なんだからいいじゃない?」


「それは結果良ければってやつですね。これで問題が大きくなっていたら国際問題ですよ!」

「それは……そうだね?テヘペロ」

「まったく、すぐに王都へ行って――王へ報告をしてくだされ!」



俺、少し休みたいんだけど……と言ったら冷たくあしらわれた。


解せん。


俺が叱られている間、ソファーで寛いでお菓子を食べていた女性陣に視線を向けるとあっさりスルーされた。

なんで?


――まさか俺一人で王都へ行けと?


「じゃ、コータさんいってらっしゃい!」

「コータさん報告頑張るだに!」

「がんばるにゃ!」

「わたしも今回は残りますわ」

「コータさん、おみやげお願いします」


仕方ない、今回はクロに乗せてもらって行くか。



「我も今回はいかぬぞ?」

「童も兄様と同じなんだな!」


え?

やっぱり一人?


流石にフロストさんは――行くよね?


冷気を吐かれた。


ちょっとどうやって行けと?俺、馬なんて乗れないからね!


フロストさんに必死にお願いして、やっとの事で馬車を出せた。



そうしてやってきました王都へ。



「おお、コータ殿。何か急ぎ知らせたい事があるのだとか申して見よ!」



デメストリーに話した内容と全く同じ話をすると王が深く溜息を吐いた。


えっ、なんで溜息吐くの?国同士の関係は同じなんだからいいじゃんね!


「何をどうやったら国を消滅させて、新しく獣人の王を頂く事になるのかまったく理解できんが……過ぎた事をとやかく言っても始まるまい」


これって許されたって事だよね!ホッ。


あれだよ王様!そんな眉間に皺作ると一気に老け込みますよ?



「しかし、獣人の王と第三王女で国を纏めるとは上手く考えたものだ」


でしょ?それ俺の意見だから!

そう言うと――また溜息をつかれた。


解せん。


「元、国王一族は国外追放か、恩赦が過ぎる気もするが?」

「第三王女の手前、そんな真似出来ないでしょう?」

「コータ殿に手を出すと言うことは、アルステッド国に手を出すと言うこと。甘い顔をして増長する輩もおる事を心に留め置いてくれ」


「はい!承知致しました」


「こちらは、元国王等がこのアルステッド国に来て、良からぬ事を企まぬように目を光らせておくとしよう。国を追われた王の相手をするもの好きが居るとは思えんがな」

「そうですね。僕もそう思いますよ」


俺は、王への報告を終え、街で食材を買い込み、ついでに虚空倉庫の実験を兼ねて焼きたてのパンも大量に買い込みアイテールへの帰路に着いた。これでいつまで経ってもパンが温かかったら――お店で出来たての料理を鍋ごと買い込んで虚空倉庫へ仕舞っておけば料理人がメンバーに居なくても道中不自由しないと考えたからだ。


これでもし時間が経過して冷めていたら、やっぱり料理人をなんとかするしか手は無いかな……。








「しかし、まさかブリッシュ王国が竜の尾を踏むとはな……」

「僕達にとっても、他人事ではありませんからね」

「今回コータ殿が行動する経緯に至ったのが、獣人の村を国の軍が襲い村人全員を虐殺した事からと言っておったが、人の死にこれ程まで忌避感を示すとは……」

「僕達は、罪人は処刑しますが善良な者を殺す事は無いですから……その力がこちらに向く事は無いと思いますけどね」

「それもそうじゃの」


はっ、はっ、は。と今日も王城に笑い声が響いていた。

お読み下さり有難う御座います


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