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竜神の加護を持つ少年  作者: 石の森は近所です
海洋国家エジンバラ編
48/93

48.海洋国家エジンバラ

修正済みです

「思ったよりも大きいんですね!」


「一応、遠洋航海を想定したガレー船だからね」


でも、ガレー船なのだ。知らない人もいるかも知れないので……。

簡単にいうと手で漕ぐだけの船?船の船内に40人とか篭って、それぞれオールを持って漕ぐ。昔のバイキングの船もこれだったね。

主に軍事用なんだけど、帆船と違って風が無くても進めるが人力は遅い。

やっぱり帆船の様に自然の力を使った方が効率も、速度も早いんだよね。

まぁ近代のエンジンには叶わないが……。でも船内に篭ってずっと漕ぐとか、汗臭くて匂いが酷そうだね。


出来れば航海中は甲板で生活したい。といいますか、クロで飛んで行った方がいいんじゃ?


「たわけ」


ですよねぇ。そうだと思いました。


「兄様はお前の足ではないんだぞ!」


はい、そうで御座いますね。


「それで、この船に何人乗せるつもりですか?」


当然、俺が聞いたのは軍の兵士の人数だ。


「この大きさだからね100人位はいけると思うんだけど……コータ殿はどう思う?帆船の時の乗員の人数といい、詳しそうだから聞いてみたいんだけど」


大きいけどそんなに高さも無く、平べったいこの船ではせいぜい50人かな?

大きいって言っても所詮50m程度だ。


「大きさはあの帆船の半分ですが、あの船と違って底も浅いですし、精々50人がいい所だと思いますよ?漕ぎ手が兵士を兼ねているのなら100人乗れますが」


さすがに全員騎士、兵士に漕がせるのは不可能だろ!というか異世界の騎士ならやるのか?そう思って聞いたが答えは。さすがに漁師じゃないから厳しい。だそうだ。


人員の選出も終わり、俺はアレフ王子と王城に来ていた。


「用意は整った。ではコータ殿、いや既にオワレス辺境伯か!がはは、後は頼んだぞ!」


そんな王の激励を受けて俺達はカロエに旅立った。


え?娘達はって?そんなの連れて行ける訳がないでしょうよ。

すっかりアルテッザの体調も元に戻り万全ではあるが、やはり戦争とか言っている集団には連れては行けない。


ちなみにこの1ヶ月の間に俺の婚約発表と辺境伯の爵位を授かった。

これでも一応、貴族様になった訳だが――実感は無い。


今回は、兵達との親睦も兼ねて俺の馬車は使わずに、王都滞在中の迎賓館にフロストさんごと置いてきた。


クロ?クロは付いてきているが、何故かヘメラの腕の中で大人しくしている。

きっと、知らない兵士が見たらピクシードラゴンだと思うに違いない。

俺達といる時は、普通に喋っているのでそんな誤解は受けないが……。

いやいや、問題は真っ赤な髪と眼の幼女でしょうよ!

こんな見た目の人間、この世界でも珍しい筈だ。

それを聞いたら、竜人族はこれが普通なんだそうだ。


なんだ、そのご都合展開は!


「船で1週間、降りてから半日で海洋国家エジンバラの王都、エルドバーンに付く予定だからそれまではゆっくりしていようよ」


島国で海の近くに王都ね、日本ではよくある光景だが――この異世界では他国の侵略に対抗する為に、普通は王都は国内の内陸に作る。

それが海の傍って事は、それだけ戦闘には自信があるって事だ。


「それでは参りますぞ!」


ちなみに俺達の馬車の御者はアレフ王子付の執事でセバスだ!

この人よく出てくるよね。重要人物なのか?まさかね。


そんなこんなで、もうカロエです。


えっ?手抜きのし過ぎでしょって?だって何にもない街道の話なんてつまらないでしょ!


「いよいよ遠洋航海だけど準備はいいかい?ちなみに船長はもう知っているよね?」

「船長のドメスだ!小僧、じゃなかった今はオワレス辺境伯か!随分出世したじゃねぇか!がはは」


高笑いを浮かべ、自己紹介をしてきたのはオクトパス討伐の時の漁師だった。

そっちも出世したみたいだね!


この船長は本当に船の扱いが上手い!

気になったんでステータスで見てみたら得意技に天才操舵士、称号に操船の魔術師とか出ていた。

MPが少ないから本当の称号だけっぽいが。


「さぁて、いよいよ外洋だ!みんな落ちないようにしっかりつかまっていろよ!」


急にぐらっと揺れたが誰も落ちた人は居ない。

そもそもそんな柔なのが、この船に乗り込んでいる訳がないのだ。と思ったら


「落ちるんだぞ!誰か助けるんだぞ!」


流石に噴いた。

ちょヘメラ、貴女、神じゃないですか!なんですそれ。


クロは咄嗟に、俺の肩に飛び移った様で、クロを見るとなんとも言えない視線でヘメラを見ていた。


「さぁこっからが本番だ!例のオクトパスが出なければいいがな」


またまた、船長ってばそれフラグですからね!

え?今回は無い?本当かなぁ作者の悪意が感じられるんだけど。



でも結局何もなかった。なんだそれ!


そうして遠洋に出て7日目にようやく広大な島?これ本当に島なの?

もうね、大陸って言われても可笑しくないんだけど……に到着した。

ただし、周りを10隻の帆船に囲まれながらだが。


ちょっと、これ仕掛けるんじゃなくて完全に仕掛けられていますよね?


これ世間一般の常識で言えば、拿捕って言うんですよ!


どうなのこれ!流石に敵対している国なら曳航とは言わないよね?


船を着岸し、錨を下ろすと船着場から強面長身、体格が巌の様にガッチリしている男が声を掛けてきた。


「貴殿らの訪問を心から祝福しよう!私は海洋国家エジンバラ。軍部統括大臣のエルダンと申す!」


ひやぁ、この強面こぇーよ!地球から来てすぐだったらびびって漏らしていたかも?

でも今の俺はそんな柔じゃないもんね!こっそりステータスを使ってみた。


●名前  エルダン

・種族  人族

・性別  男

・家族  オルダン(父)チェリーゼ(母)モルダン(弟)アンナロッテ(妻)

・職業  軍人

・LV  65

・HP  1910/1910

・MP  50/50


・得意技 剛剣 神剣

・属性 土 


・称号 鬼の剛剣 疾風の神剣 鬼教官



すげー!HPたけぇと思ったらMPがゴミだった。


なんだ――。

これならうちのポチでも勝てるな!と言う事は俺の敵じゃ無いって事でもある。

これが最も強い上官なら、この国もたいした事はないな。


え?それもフラグだって?

いやぁさすがにそれは、無いよね!無いでしょ!ねぇ。


そんなエルダンの先導する軍馬の後を大きな鉄製の馬車?

いやいや、これどう見ても牢屋だよね!に乗せられ連行された。



街は、見えない。

町並み?はぁこんな鉄の窓も無い馬車で何を見ろと?

なんでそんなものに簡単に引っかかったのか?

だってさ、大きな馬車は俺の馬車で慣れているでしょ?それで最初は中に窓もあったんだけど、入って扉閉まったら、鍵掛けられて……あった窓もガシャン!とかいって閉まっちゃったんだもん!

俺にどうしろと?


馬車は動いては止まり、動いては止まり。また動いては止まり。

また動いては、くどいって!

そして何度目だろう?


最後に止まった場所は、何故かヒンヤリ涼しかった。


お読み下さって有難う御座います。


稚拙な文章ですが何卒ご容赦を。


本日中に第2章終わらせようとは思ってるんですが、どうなる事やら。


ではちょっと短いですがお楽しみ下さい。


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