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臆病者の弓使い  作者: 菅原
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パーティー結成

 翌日、彼らは冒険者ギルドに来ていた。

冒険者がパーティーを組む場合、冒険者ギルドに届けを出すことが決まりとなっている。

ネイノートはギルド職員にパーティーを組む旨を伝え、差し出された記布を前に悩んでいた。

「ネイノート君、どうしたの?」

カノンカが後ろから覗く。

記布にはパーティーメンバーを書く欄と、その上にパーティー名を書く欄が設けられてあった。

「パーティー名はどうする?」

「お前がリーダーだからな、緑とか弓とかいれたらどうだ?」

クロツチの案にネイノートは頷いた。だがぱっとは思いつかない。

 以前のパーティー名を聞けば参考になるかもしれない。

そう思ったネイノートは二人に問いかける。

「因みに前のパーティー名は何だったんだ?」

クロツチはぐっと親指を立てた。

「ブラックハンマーだぜ!」

隣でカノンカが大きな溜め息をつく。

『ブラック』は『クロ』で『ハンマー』が『ツチ』なんだろう。

ウィンドバードにウィンと名付けたネイノートではあったが、彼のセンスにはついていけなかった。

「前のパーティーはクロツチがリーダーだったのか」

さわやかな笑顔でクロツチは頷く。

(クロツチの案を真似れば『グリーンアロー』とかになるのだろうか?)

何をどう察したのか、カノンカがネイノートの肩をつかみ、首を何度も横に振っていた。


 少し考えた彼は記布に筆を走らせた。

「風の……翼?」

カノンカは記されたパーティー名を繰り返す。

「もしかしてウィンちゃんの事?」

「誰だいそのウィンてやつは」

クロツチが聞いてきたところでネイノートは、そういえばウィンの紹介をしていなかったな、と思い至る。

後々のためにも早めに紹介をしておいた方がいいだろう。

どうせならノゼリエと一緒に顔見せしたほうが楽だ、と思い、ネイノートは答える。

「太陽と月の遊び場で紹介する」

それでこの場を収めた。


 パーティー名に関して両者から反論はなかった。

ネイノートが名前を書き、クロツチ、カノンカと続いて記入を済ます。

それをギルド職員に提出した。

 少し驚いたギルド職員は、これでいいんですか、とネイノートに確認を取って来たので、彼は肯定の意を伝える。

歯切れの悪い職員は記布をもって奥の部屋に入っていった。

こうしてネイノート、クロツチ、カノンカの三人は『風の翼』としてパーティーを組んだ。


 無事パーティーを結成出来た3人は一旦、太陽と月の遊び場に帰ってきていた。

何か依頼を受けるという選択肢もあったが、ネイノートの弓が準備できていない今、自ら危険に飛び込むような真似はできない。

 ネイノートは帰るとすぐにノゼリエに声をかけ、クロツチも含めてウィンを紹介した。

ノゼリエもクロツチも魔物が仲間ということに抵抗はないらしく、ネイノートの部屋を共同で使うことで話が付いた。

とはいってもウィンは大抵のことは一人で熟せるので手はかからない。

毛布を籠に入れて寝床を作り、窓を開けていつでも出入りできるようにするだけだ。


 それから風の翼一行は旅の準備を始める。

話し合った結果、まずネイノートの弓を準備しようということになったのだ。

今回の目的地はまたしても、森にあるネイノートの家である。


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