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49、忍び寄る魔の手

49話です

[ネリー]

 

ミツキさんがジンさんと戦って治療室に運ばれて1日目いまだにミツキさんは目を覚まさない。

私は、朝から表彰式があったのですが、私は行かずにずっとミツキさんに付き添っていた。

私の他にも、ナツキさんも付き添っていた。

ミツキさんは特に外傷もなく意識だけが戻らなかった。


「いつになったら目を覚ましてくれるのですかミツキさん。」


私はそっと眠っているミツキさんに呟いた。

ジンさんは魔神はそう簡単には死ぬ生き物では無いから、いつかは目が覚める、と言っていたので取り敢えずはほっとしていますが。

ナツキさんも悲しいのか、さっきから一言喋りませんですし。


すると、治療室のドアが開いて誰かが中に入ってきた。

私とナツキさんがドアの方を向くと、アリッサ先生がドアの所に立っていた。


「ネリーさん、ナツキさんも表彰式で1、2、3位の方々が講堂に来なかったので、今回はミツキさんの意識が戻るまで延期になりました。クラス替えの紙だけ張り解散になりましたので。」


とアリッサ先生が私達にわざわざ伝えに来てくれた。


「わざわざありがとうございます、アリッサ先生。」

「それと、AクラスとBクラスの生徒はギルドに行き登録を行わないと行けません、これは学校の決まり事なので今すぐ街のギルドに行ってもらえませんか。」


とアッリサ先生が私達にお願いをしてきた。仕方ありません、学校に私達が入っている以上、決まりごとにはいかないと行けませんし。


「わかりました、アリッサ先生。」

「ナツキさんもお願いしますね。」

「はい。」


とナツキさんも小さな声で答えた。

ミツキさんが倒れた事が心配でたまらないのかさっきから静かだ。


「あ、あのナツキさん一緒に行きませんか。」

「えぇ、そうね。ではアリッサ先生、いっくんを見ていてもらえないですか。」

「えぇ、わかりました。」


とナツキさんがアリッサ先生にミツキさんの事をお願いしていた。

私とナツキさんは一緒に部屋のドアを開けて街に向かった。


 


「ごめんなさい、ミツキさん貴方には恨まれても仕方ないことを今から起こします。ごめんなさい許してください。私には力がないんです。」


とアリッサの小さな呟きと涙がこぼれた。




私とナツキさんは正門を通り街に向かった。

それにしてもこのギルドはいったいどこにあるのでしょうか。


「あの、ナツキさん。」

「・・・。」


私がナツキさんに話しかけるが気づいているのかいないのか、黙っている。


「あの!ナツキさん!」

「え!あ、ごめんなさいネリーちゃんボーとしてしまって。」


ナツキさんが申し訳なさそうに謝ってくる。


「ナツキさん、ここは街ですから安全ですけど、外でその調子では死にますから気をつけてください。それにミツキさんは死んでしまった訳ではないのですよ、そのお姉さんがしっかりしなくてどうするんですか!」


といつまでも気の抜けているナツキさんを私は怒った。

この世界では弱ければ死んでしまうのだ、村人なんかは魔物に襲われて死んだなんて話もたくさんある。


「ごめんなさい、確かにここは私のいた世界では無いのよね。

でも、私のいた世界でいっくんが死んでしまったから少し怖くて。」


とナツキさんが心のなかを打ち明けてくる。そうでしたね、ナツキさんの世界ではミツキさんは死んでいたのですね。私は少し言い過ぎてしまったかと後悔した。


「ごめんね、ネリーちゃんの言うとおりだね、私がしっかりしなきゃ、いっくんが悲しむね。」


と私に頭を下げて謝ってきた。

私は両手を降りながら謝った。


「ご、ごめんなさいこちらこそ余計な事を言ってしまって。」

「いいのネリーちゃんの言うとおりだから、気を取り直してギルドに行きましょうか。」


と私に笑顔を向けてくれた。

良かったです、このまま逆に険悪なムードになってしまったらどうしようかと思いましたが、良かったです。


「あの、ナツキさんはギルドの場所は知りませんよね?」

「ごめんね、私もこの街はまわったこと無いから聞いた方がいいわね。」


確かに聞いた方がすぐにギルドに行ってミツキさんの所に変えれるかも知れませんね。

私は近くを通りかかった人に声をかけた。


「ちょっといいですか?」

「お?何だい?嬢ちゃん、その制服は学生さんだねどうしたんだ。」

「あの、ギルドの場所が分からないんですがどこにあるんですか?」

「あぁー、ギルドかそれなら街の東側にあるから向こうに行ってからまた聞いた方が良いぞ。」

 

とおじさんが指を指しながら方向を教えてくれ。


「ありがとうございます。」

「おう、気をつけてな嬢ちゃん達。」


おじさんがにお礼を言ってナツキさんと一緒に街の東側に向かった。

 

私とナツキさんが街の東側に向かい、ギルドの建物を探しながら歩いていると1人の女性とぶつかってしまった。

 

「きゃぁ!」「いた!」


ぶつかった女性とが倒れて私をナツキさんが支えて防いでくれた。私は慌てて女性に頭を下げて謝った。


「大丈夫、ネリーちゃん。」

「ありがとうございますナツキさん。

ご、ごめんなさいよそ見をしながら歩いてしまって。」

「あたたた、いや、こっちこそすまんの、妾も探しながら歩いておったのでの。」


女性が尻餅をつきながら手を横に降っていた。

私は女性に立ち上がらせるために手をさしのべる。

手を掴んで立ち上がって土を払っていた。

やってしまいました、私が人にぶつかるなんて。それに高そうな紫色の変わった服を汚してしまいましたけど大丈夫でしょうか。


「高そうな服ですが大丈夫ですか。」

「あ?あぁー気にせんでよい、これは外を歩く用の汚れてもいい服じゃ。

それにしても、2人はいったい何を探しておったのじゃ?」


女性が私達の探して要るものを聞いてきた。もしかしたらこの人が知っているかも知れませんね。


「あの、私達はギルドを探しているのですが。」

「おぉー、それならちょうどよいな、妾もギルドで人を探しに来たのじゃ。どうじゃ一緒に行っては。」

 

と女性が提案をしてきた。

これは正直ありがたいですね連れていって貰えるならお願いした方が早いですね。

 

「お願いしてもいいのですか。」

「お安いご用じゃの、妾はシューネという。お主らは何て名前じゃ?」

「私はネリーっていいます。」

「私はナツキですよろしくお願いします。」


とお互いに名乗って一緒にギルドに向かうことになった。

道を進んでいき中道のような狭い道を進んでいく。


「何故こんな狭い道を通るのですか?」

「大通りを通ると遠くなるのでな近道じゃ。」


すると、少し開けた空間に着き、道が4つに別れていた。

すると細道から黒づくめの集団5人ほどが出口を塞ぐように現れた。

何ですか、この集団はそれに1人1人が強そうな気配を感じますね。そこら辺の人たちではなさそうですね、いったい何者でしょうか。


「なんじゃお主ら、そこを退かぬか!」


とシューネさんが怪しい奴に怒鳴っていた。

すると、いきなり5人がシューネさんに近づいていく。


「なっ、なんじゃお主ら妾を誰じゃとおもおておる。」

 

私とナツキさんは慌ててシューネさんの前に出て後ろにかばった。


「危ないですのでここは下がってください。」

「私とネリーちゃんが片付けますので。」

 

二人で武器を構えて前の敵を倒そうと、構えた。

するといきなり後ろから魔法が唱えられた。


「《サイレントプリズン》」


しまった後ろからと振り返った時にはもう遅かった、私とナツキさんはそのまま地面に倒れていった。

私が後ろを見たとき、最後に見たのはシューネさんが私達を笑いながら見下ろしていた姿だった。



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

[ムネモシュネ]


アリッサの情報によればフェンリルの手下の名前はネリーとガガミ・ナツキだったの。

うむ、うまく行ったようじゃの。

妾の姿は今は人にしか見えておらんだろうしの。


「よくやった、誉めてやるぞエリーカ、いやヒュプノス。」

「ありがとうございます。」


妾の後ろにいた下僕に声をかけた。

すぐさまこいつらに近づきうつ伏せになっているやつを蹴り、上向きにした。これはまた、随分と綺麗な顔の女を手下にしておるな、今のフェンリルは男かのう?

妾はこの2人に近づきおでこに手を当てて魔法を使う。


「《リライト》」


紫色の暗い光が頭を掴みこむ。

これでこいつらは妾の人形じゃな、それに片方の目的の吸血鬼は手に入れたしおまけに片方は勇者、後はフェンリルの馬鹿をこいつらに連れてこさせて裏で殺すだけじゃなの。

フフフ、とんでもない儲けものじゃな。


「ヒュプノス魔法を解け。」

「はい。」

「妾の奴隷よ起きよ!」


妾が2人に呼び掛ける。

すると2人が目を覚まして妾の前に立ち上がった。


「お前らに命令じゃ、普段どおりに過ごし、妾の元にフェンリルを連れてこい。」

「はい。」

 

銀髪の方しか返事をしない。ということはこっちの方はフェンリルの事を知らない?いったいどういうことじゃ?

まぁ、よい片方が知っているのなら構わん。妾の後ろにおる、ヒュプノスに話しかける。


「おい、ヒュプノス、お前もこの2人と行動してフェンリルを捕まえよ、よいな。」

「わかりました。」


妾はさっさとこの街から出ねば、いつ風の魔神に気づかれるかわからんからの、さっさと他の場所に移動せぬとな。


「妾は家に帰る、お前達もフェンリルを捕まえてから来るのじゃぞ、来い、アリス。」

「はい、ムネモシュネ様」

 

黒づくめの、1人の小さい奴が妾に近づく。


「家じゃ、アリス」

「はい、わかりました。」

 

と言って黒づくめの集団と妾を魔法陣が包み移動を始めた。



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[ヒュプノス]

 

また1人、また1人、とどんどんムネモシュネ様の傀儡が出来る。

正直見ていて私も気分は良くない。

もうこの2人も記憶が変わってるはずだ。

だけど、可哀想だとはおもわない。

だって魔族の世界は弱いものは死に強いものがいきるのだから。


「エリーカさんそれではギルドに向かいましょうか。」


銀髪の人、が私に話かける。

この人は魔法が解けたときに今までの人のように泣き叫ぶか、怒り狂い襲ってくるかのどっちかだろうな。

私はそんな事を考えながら街を三人で進んでいく。

 

そろそろ四天王編に行きましょう。

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