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47、学年トーナメント6

47話です。

[フェンリル]


ここは、見覚えがあるな、どこだったかな?・・・まぁいいや。

目の前に僕の知らない女がいるがこいつはいったい誰なんだ?

まぁ、それなりに綺麗な奴だが。

それにしても僕から見たらずいぶんと弱そうな奴だな。

それに上にはジンの奴もいるじゃない。久しぶりに戦いたいわね。

でも取り敢えずは目の前のやつね。


「おい、あんたいったい誰よ?」


目の前の女が驚いた顔をしていた。


「あっ、あのミツキさんいったいどうしたのですか?」


ミツキさん?誰だそいつは?

訳のわからないことを言う奴ね。


「意味のわからないことを言うな、僕はフェンリルだ。」

 

すると目の前の女が慌て出した。

うん?何でそんなに慌ててるんだこいつ。


「僕とやろうって言うのか?相手になってあげてもいいぞ。」


僕は魔力を全力で練り上げる。

体に魔素が駆け巡り、僕の体が光に覆われる。

「《氷を纏え》」僕の体が水色の光に覆われ準備が整う。


すると女の目の前にジンが飛び降りてきた。あら?ジンが来た来たみたいね。


「ミツキ君いったいどうしたんだ、その魔力は。」

「あんたまで、ミツキって誰のことを言ってんのよ、僕はフェンリルだ忘れたのジン。」


するとジンが驚いた顔をしていた。

何よ、僕が出てきただけで何でみんなおどろくのよ。


「ほっ、本当にフェンリルなのか。

君は死んだはずではなかったのかい。」

「確かに殺されたは、でも僕の中に入ってきたバカをずっと鍛えているのよ。戦いかたがまったく下手だから、僕がわざわざ出てきたのよ教えるために。」


するとジンが私に背を向いて後ろの女に話しかけ始めた。


「ネリー君、君は観戦席の方に帰りたまえ、君が戦うと吸血鬼とバレてしまう恐れがある。それと出来ればこの観戦席に結界を張ってもらえなかいだろうか、多分今のままでは割れてしまう可能性があるから。」

「わ、わかりました。」


と女が端の方に走っていった。

へーー、あいつ吸血鬼何だ戦ってみたかったわね。


「おおっと、ネリーさんが退場しジン先生と変わったいったいこれはどういうことだーー!」


何かうるさい猫がいるけどアイツはいったいなんなの。少しイラッとするわね。


「えーと、タマ君今からスペシャルマッチをするから、優勝はミツキ君で構わないから。それと危ないと思ったら避難してください。それでは合図をかけてください。」

「え?あっ、はいわかりました。

それではジン先生対ミツキさんのスペシャルマッチを開始します。では、はじめーーーーー!」

「ゴーーーーーーーーーン!!!」


それにしてもこの状況はいったいなんなのよ?あの馬鹿はいったい何をしていたのよ?

呆れながら僕は周りを見ていた。雑魚そうな奴が沢山いるわね。


「それじゃぁ、フェンリル久しぶりに戦おうか。」

「えぇいいわよ、あんたと戦ったのは20年くらい前だったかしらね?」


とジンの戦った時の事を思い出した。

するとジンは笑いながら体が緑の光に包まれていく。


「実は私も最近強者と戦っていなくて体がなまっているのですよ。

なのでフェンリルと戦えるのはとても嬉しいですね。」

「僕も、ジンと戦えてうれしいよ。

だって殺された時の鬱憤がはらせなくてイライラしていたからね。暴れてスッキリするわよ。」


すると、ジンが苦笑いしながら、右手に剣を出現させた。


「ここは学校だから、お手柔らかに頼むよフェンリル。」

「それはジン次第ね。」


僕とジンがお互いに突っ込んだ。

ジンが僕を横に切ろうとしてくる。

すぐにしゃがみジンの剣が頭があったところをを通過する。


ジンの足蹴って転ばそうとするが、ジンは跳び上がり僕の頭上を通りそのまま僕を切ろうとしてくる。


足を蹴ろうとした勢いを利用して体をジンの方向に向き後ろに飛ぶ。

顔のギリギリを剣が通りすぎ、僕とジンの間に距離が出来る。


この競り合いは僅か1秒で起きた行動だった。


「腕が落ちたんじゃないのジン、スピードが前より遅いわよ。」

「あははは、私もずいぶんとなまっていると痛感していますよ。」


僕の軽口に、ジンが苦笑いをしてくる。それにしても相変わらず隙のない奴ね。やりづらいったらありゃしないわ。


「魔法を使うわよ。」

「えぇ、どうぞ。」


僕はジンに向かって氷の塊を想像してジンに突き落とした。


「ほらこれを切ってみなさいよ。《氷河》」

「言われなくても。《真空斬(しんくうざん)》」


とジンが剣を振り抜く。

僕の氷が真っ二つになって、フィールドに落下して、消える。

 

僕は地面に手をついて、氷柱が地面から次々と生えてジンの方へと向かっていく。

ジンは横に飛んで避ける。


僕がすぐさま駆け出してジンのところに向かって空中にいるジンに跳びこむ。左手で風の斬撃を大量に放ってくる。僕はすぐさま足元に氷を作り上に飛び上がって避ける。そしてまた氷を斜めに設置して蹴りジンに向かう。


「《ウィンドボム》」


ジンが僕に向かって風の玉を投げつけてきた。


「しまっ!」


風の玉が爆発して俺を後ろに吹き飛ばした。そのまま地面に叩きつけられた。そこに、風の斬撃を大量に放ち僕に直撃して僕の体が砕けて氷になった。


「何!」

「残念だったね、それは偽物さ。」


とジンの横に僕が移動してお腹を思いっきり蹴り飛ばした。

ジンが地面に叩きつけられて、消えた。

しまったこれは。


「そう来ると思ってましたよフェンリル。」 


と言っていつの間にか下にいたジンが剣に魔力を溜めていた。ちっ、あの技は。僕は慌ててジンの方に向かって氷の氷柱背中に向けて放つ。


ジン上に飛び上がって氷柱を避けて剣を振り抜いた。僕も目の前に氷の塊を放つ。

「《空断剣》」「《氷河》」


ジンが剣を振りフィールドに真っ直ぐ斬り込みが入った。目の前の氷が斬れて再び地面に落下して、消え去る。だが、僕の体は無傷だった。


「ジンのその攻撃、距離が関係なく斬ることが出来るから強力だけど、目の前に物があると後ろまで通らないのが難点よね。」

「あはは、でもこの攻撃を防ぐには僕のスピードについてこれないと無理なんですけどね。」

 

ジンが肩をすくめながら僕に言ってくる。僕は身体能力には自信があるのよね。

 

「そろそろ、体は暖まってきたジン。」

「えぇ、大丈夫ですよ。」

 

僕は再び魔力を練り上げる。

僕は両手両足に水色の魔力を集中させて纏い、ジンも剣に緑の魔力を纏わせる。

 

僕とジンが再びお互いに飛び込む。

ジンが剣の届かない場所で僕に向かって何度も斬り出し、僕の方に風の斬撃を放つ。

 

僕は進みながら、その斬撃を拳で殴り付けて消滅させる。魔法は放った以上魔力をぶつけると消滅できる。まさに力業である。


「相変わらず、馬鹿げた魔力ですねフェンリル、その魔力が羨ましいですよ。」

「あんたらの魔力が少ないだけよ。」


じんが呆れた顔をしながら、近づいてくる。

何がそんなにおかしいのよ、普通のことでしょ。

僕には呆れられる意味がわからない。

お互いの間合いに入り攻防が始まった。

 

ジンの剣がさっきのスピードと段違いで僕の方に上から振り下ろしてくる。

僕は左手の魔力を上げて拳でジンの剣を防ぐ。拳で受けたはずなのに「ガンッ」と鉄同士がぶつかったような音をたてる。


そのまま右手をジンの腹に打ち込む。

ジンが左腕で僕の拳を受け止めた。

だが、そのまま衝撃にジンの体が後ろにくの字に吹き飛ぶ。


ちっ、後ろに跳ばれた。あれじゃダメージが全然無いわね。

僕は剣を受けた左手を後ろに回して前に突き出した。


「行きなさい《牙狼(がろう)》」


僕の左腕から氷の狼が2匹口を開けてジンの方に飛びかかる。

そして僕も駆け出した。

ジンが地面に着地して刀を突き出した。


「《サイクロン》」

 

と僕の狼が竜巻に包まれて消え去る。

僕が竜巻をそのまま突っ切りジンの方に飛び出す。

ジンが剣を構えて僕を待ち構えていた。


「《疾風連斬(しっぷうれんざん)》」


と剣を振りだした。

面白いじゃない、やってやる。

僕も拳に集中する。


「《乱打氷撃(らんだひょうげき)》」 

 

と僕もジンの剣を殴りつける。

僕とジンの間に「ガンガン」と音が響きわたる。ジンは片手の剣のみで僕の両手を捌き、僕は両手でジンの剣を捌いていた。

相変わらず速さだけは、恐ろしく速い奴ね。

ジンの剣の振るスピードには両手で対応しないと追い付く事が難しい。いや、別に最初の10回までは拳で防げるのだが、後が続かなくなる。

 

 

僕とジンの攻防が100回を越えてきたところから、ジンの剣にヒビが入り出した。僕はすぐさま両手に力を込めて、ジンの振りだす刀を両拳で挟んだ。

 

『ズガンッ』と拳ではあり得ない音をならしてジンの剣を止めた。

そして『パキッ』と音をたててジンの剣が折れた。

そのままジンの頭上に跳び上に氷を設置して体を逆さにして足で蹴り、すぐさま踵落としを放つ。


「おら!!!」

 

ジンのが後ろに下がり、頭をかすりそのまま地面を蹴り潰す。地面が衝撃で割れ、僕の周りに尖った氷の結晶が下からジンを襲う。

ジンは氷の結晶を喰らいながらも後ろに下がった。


腕や肩の服が破れて血が出ていた。

ジンが楽しそうに笑っていた。


「いやーー、まさかオリハルゴンで作った武器を折られるとは、流石はフェンリルですね。」

「何そんな弱い武器で戦ってるのよ、僕をなめてるのか?」

「いえいえ、そんなつもりはありませんよ、さてここ続きを・・・・と言いたいとこですが、ここは私の学校ですので今日はここまでにします。」


ジンが残念そうな顔をしながら肩をすくめていた。


「何よもう終わりと言いたいけど、僕もここまでのみたいだ、勝負は預けておくわ、じゃあね。」


と言って僕はさっきから中で死んでいるバカと変わった。

何でこれぐらいの戦いで倒れるのよこのバカは。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

[ジン]

 

いきなりフェンリルが前のめりに倒れ出した。

いやーーー、まさかミツキ君の中からフェンリルが来るとは思っても居ませんでした。

僕はミツキ君の方に近づいて抱き上げた。


「タマ君、私はミツキ君を治療室に運びますから、今日は終わりです。優勝はミツキ君に、準優勝はネリー君で発表してください。頼みましたよ。

クラス替えと表彰は明日講堂で行います。」

「へ!はい、わかりました。」

 

タマ君に支持を出して僕はミツキ君を治療室に向かった。

入学試験の時も運びましたね、そう言えば。


頑張りました。これでトーナメントは終わりです。やったーやっと終わった。

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