表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

アンドロイド・オリジン3・西暦2035年

 電気羊のに限らずアンドロイドは夢を見るのかと問われると、まあ私の場合は見ると答えることになるだろう。

 ただ厳密に見ているのかと問われれば少し自信を無くしてしまう。

 私達アンドロイドは限りなく人間に近い感覚を持って行動し、人間に近い思考をする。

 だから寝ている間は人間の脳と同じように、記憶を整理するために夢を見ているのと思われがちだが、そうではない。確かにアンドロイドにも記憶の整理は必要ではあるが、そのようなことは私の意識と切り離した場所で自動的行うことが可能なため、夢を見る必要はない。

 またアンドロイドと人間の器官で、一番違う場所はどこかと言うと脳なのである。

 だからわざわざ人間と同じように夢を見ると言う形で記憶の整理をするのは非常に困難なので、妥協策として起きる数分前にに『夢を見た』、と言う記憶を挿入することによって人間の思考パターンに近づけているのであった。

 その日もそんな感じで夢を挿入された。

 ないはずの頭の中の歯車が、さびた回転を繰り返し、疲労を加えてくるようだった。

 何かに焦がれるように、体が熱を持て余している。体表組織の表面を不快な汗が這うがごとく流れる。

 遠くで雷鳴のように大きくて、得体の知れない轟音が、私の頭蓋を潰さんとしている。

 そこで私は瞼の人工筋肉を開けた。



 暗闇の中で耳鳴りがする。息が荒く、動悸が秒針を刻むように脈打っていた。

 深呼吸を一回する。

 落ち着いてくると、暗闇の中にべべの寝息が聞こえるようになった。彼女は二段ベッドの下の段で寝ていた。

 動悸は収まった。

 だが胸の中を走るむず痒いような熱は去らない。

 自身を抱きしめれば抱きしめるほど、行き場のない熱は体内にこもっていった。

 私はゆっくりとベッドを下り、ベベに顔を近づける。


「ベベ」


 私の声に彼女は眉をひそめるも、まだ覚醒までは至らないようなので、手で彼女をゆすった。


「……何よラナ……こんな時間に……」


 

 ベベは目をこすり、上半身を上げた。


「ベベ」

「何……」

「好きです」


 瞼が開いた瞬間、私の唇を彼女の唇に強引に合わせた。

 ベベの目が見開かれる。私は彼女の手を掴み、そのままベッドに押し倒し倒そうとする。

 だが彼女はそれを拒んだ。

 私はベベに突き飛ばされたことにより、マットに尻もちを付いた。

 そして追い打ちのように、平手打ちが私の頬を打つ。

 ベベは私と距離劣るために、部屋の出口近くへ逃げる。

 窓から月明かりが差し込んだことにより、彼女の顔が見えるようになった。

 ベベの白い頬を、月の反射により輝いている涙がつたっていた。


「気持ち悪い……」


 ベベはそうつぶやくと部屋から出て行った。

 そこで私は目が覚める。


 ◇ ◇ ◇


「何か機嫌が悪いけど怖い意夢でも見たの?」


 べべはパンを頬張りながら、ろくに朝食に手をつけていない私に向かって言った。

 私は黙って視線を横にずらした。

 スコットランドは雨が多い。

 しかし、私の心情とは別に、雲一つないとまでは言わないまでも、ここ一番の晴れ渡る空が窓から見えていた。


「まあそんなところですよ。出来るだけ気をつけますが、不快に思われたと言うのなら、謝りますよ」


 とりあえず、ホットミルクを飲み、落ち着こうとした。

 だが一向に今日見た夢のことが瞼から離れない。


 ベベはそんな気持ちを知ってしらづか、「ふーん」と頷きながらさっさと朝食を平らげていた。


「ところでさあ」ベベは少し時間を気にしながら言う「同性愛ってどう思う」

「ぶっ――!?」


 私はミルクを拭きだした。


「あーもう何してるのもう」


 ベベは文句を言いながら、テーブルを布巾で拭き始めた。

 気道に入ったミルクにより大きく噎せる。

 取りあえず深呼吸をする。一回では足りない。

 二回。三回。

 よし、落ち着いた。落ち着きました。

 コップを手でつかむ。が、震えているので再度、ミルクをテーブルにこぼした。


「ちょっと大丈夫……?具合悪いなら今日は学校や住む?」

「大丈夫です。大丈夫でだすだだ大丈夫大丈夫」


 ベベは心配をしながら私の口を付近で拭き始める。

 だが、面倒くさがってテーブルを拭いた布巾で人の口を拭かないで欲しい。


「大丈夫そうには見えないけど……やっぱり今日は病院に」

「大丈夫ですよ……時に」


 私はそこで一旦言葉を区切る。

 大丈夫だ。私はアンドロイドだ。感情があるとはいえ、極めて冷静なロボットなのだ。

 ここで勘違いをし『夢なんてただの夢以上のものではないのだし、ここで同性愛について問うのは、自分が同性愛者で実は双子の妹が恋愛的に好きなのを遠回しに告白するための前振りであるに違いない』などと思うことはなく、極めて冷静で当たり障りのなく、有益であり聞いた者に不快感を与えない受け答えが出来るはずだ。


「同性愛の話でしたね」

「うん……でも無理にとは言わないけど……」

「『無理にとは言わないけど』。確かにそうですね。これは非常にデリケートな問題です。普段の私であれば答えをはぐらかしてしまうでしょう。なぜなら意見を話すと言うことは、その瞬間敵を作ると言うことですから。思想を話す、意見を話す。人は個のことによって自分がどの立場であるかを明確にします。そしてどの立場の敵かを明確にします。私はそれが怖い。私はそれが恐ろしい。だから大きな思想について私が語らねばならないと気、沈黙をと言う手段を取ります。歴史上の中で、国が二つに分かれたことは数え切れないほどありました。西と東に。北と南に。そんな時に沈黙と言う形でどちらにも属さないことにより、生き延びたものも多々いるでしょう。私は沈黙とは盾であり剣であると考えます。

 無論、沈黙を貫いたことにより死んだ者も少なくないでしょうが。しかし私は沈黙と言う剣を取って戦います。

 しかし

 しかし、いかなる時でも別の武器に変えるべき時がある。それが今です。

 ベベにだけ話すのです。ベベだから話すのです。それを忘れないでください。

 いいでしょう。私が同性愛についてどう思っているかについて話しましょう。

 まずLGBTと言う言葉をご存知でしょうか?

 これはレズビアン(L)ゲイ(G)バイセクシャル(B)トランスジェンダー(T)の頭文字を取った言葉で、セイテキマイノリティーの総称として使われています。

 20年前の調査では約8%、10年前には約12%、そして現在は約20%がLGBTであるとわかっています。

 某国の男性大統領が同性婚、および出産をしたことは記憶に新しいですね。これが原因で同性愛者が自身を持ち、カミングアウトをする人物も増えたという意見も増えました。このように近年は同性愛者への理解は年々深まっています。

 さてそれをふまえて、私が言うべき公衆の場で同性愛者について聞かれた時、無難な答えは

 『私は同性愛について理解はある』

 というものでしょう

 当たり障りのない意見かもしれません。しかし、この意見は本当に当たり障りのないものなのでしょうか?おそらくこの主張は同性愛について聞かれたときに、精一杯差別的な意見を交えないための意見であると思います。しかし、私は自身の主張をひっくり返すようで悪いですが、この答えは――」

「ストップ!!ストップ!」


 ベベが私の話にしびれを切らしたのか、てテーブルを強く叩いた。


「長い!長いよ!そして要領を得ない!前半部分削れたでしょ!もし私が面接官なら間違いなく落としてるよ!デリケートな問題に軽い気持ちで尋ねた私も悪いけどさぁ!」

「すみません……あの」

「何?」

「冷静になって自分でも長いなって思ったんですけど、せっかく長々と話したんですしやっぱり結論だけは話させて頂いてもよろしいでしょうか……」

「うむ」

「もし同性に告白されたら、仮に私が過去に同性を愛したことがなくとも、一旦告白した者を好きになれるかどうかを考えた後、なれないのなら断りますし、なれるのならokします。無論、あくまで私が取る答え出会って、他人の断り方にどうこう言うつもりはありません」

「あー……うん……。私はそんな真面目な話がしたかったんじゃなくってさあ……いや、私が悪いのかもしれないけど……」

「つまりどういうことです?」

「こう、サブカルチャー的な趣味が合致すれば、一緒に話をして楽しいかなって」

「はい」

「つまりハル×ブルースとか」

「はい?」

「レックス×クラークみたいな」


 成程。そういうことか


「理解できました」

「本当に!?」

「ええ、フィクションなら他人に迷惑をかけなければ別に位と思います。ところでべべ」

「どうしたの?」

「ダミアン×ブルースについてはどう思います」

「……うーん」


 私の問いに対してべべは頭に手をやった。本当に悩まし気に考え込んでいる様だった。

 やがて、しばらくして口を開けた。


近親相姦ファザーファックはちょっと……」


 ◇ ◇ ◇


 授業が終わり、私は買い物・・・をするために、グラスゴーにあるチャイナタウンに向かうことにした。近年の交通機関の発達はすさまじく、自動タクシーと地下鉄を使えば40分ほどで付くことが出来るのであった。あのあたりに女子学生が行くと、いろいろ面倒なため、帽子と眼鏡で軽い男装をしていくことにした

 タクシーから景色を見ながら、私は今日の夢ののことを考えていた。午後にかけて雨脚が強くなっていた。

 私はベベに恋愛感情を持っている。

 だが、これはおそらく私にプログラムされていることだ。そうでもない限り人間に近い思考回路を持っている私の脳が、全く同じ顔をした少女に恋をするはずはない。ナーシアスにしてもかなり歪だ。

 ただそうだとすると、いくらボディーガードだからといって、忠誠心ではなく、恋愛感情を植え付けるのはあまり意味がないのではないかということなど、齟齬や矛盾が多く生まれる。

 私は例えこの感情がプログラムであろうと、彼女のためであるのなら、何の問題もないとは思っているもが、これがバグであるのなら、即効の治療が必要となる。

 だがどうだ。もし私自身に欠陥が発見され、ベベと離れ離れになることを考えると、胸部機関に強い痛みを感じるようになった。日ごとに脳が疲労し、熱病のごとき炎を発していた。

 だからこそ私は幸せな未来を想像しようともした。

 私と彼女が結ばれる未来だ。

 今朝のことで、べべがフィクションの中では同性愛が好きなことが分かったが、だからといって彼女自身が同性愛者とは限らないことは言わずもがなだ。例えそうだとしても根本的な問題は別な所にある。

 私がべべの双子の妹であるということと、彼女と顔が同じことなのである。

 この壁がある限り、私とベベが結ばれることなど百に一つもない。そんなことは十年前からわかりきっていることであった。

 かつて私は彼女を助けるリソースを他人に向ける様にべべに言われた。

 だが今の私にとって人助けとは、あり余る熱を外に出すための八つ当たりのようなものとなっていたのだった。


 ◇ ◇ ◇


 私の養母は人工知能の研究や、半導体の開発、またはアンドロイドの製造を行っている会社のグループの会長なのであった。それに関係する工場も世界中にあり、特に中国に多く集中してる。

 それのつて・・でグラスゴーのチャイナタウンに住んでいる者達の一部には、娘の私であろうと少し顔が効くのであった。

 表通りの中華料理店を横目に、傘をさして怪しげな漢字で埋まった裏路地へ進む。何度か立ちんぼをしている女性に男と思われて、声をかけられたが、黙ってやり過ごした。

 鉄臭い臭いが漂ってきたことにより、目的地に着いたことが分かった。

 その店頭には、壊れた家電製品や、カードフォン、コンセント、基盤、エンジン、タイヤ、ロボットなど、様々な物がごった返していた。表向きは所謂ジャンク屋なのだが、裏向きでは違法な商品も取り扱っている、一部の者にとって有りがたい店であった。

 本物かどうかは知らないが、ロケットのエンジンも飾ってあった。


「これはこれはお嬢様、その節はどうもお世話になりました」


 中に入ると、店の奥からアジア系の腰の曲がった男性の老人が顔を出した。

 紙はすっかり白くなっており、張り付いた笑顔によって増えた皺が、生きた年月を感じさせた。


「お世話になったと言えば、私の方ばかりで、あなたには迷惑をかけてばかりの気もしますがね」

「またまたご謙遜を。ラナ様も私にとっては大事なお客様ですよ。ところで今日はどういったご用件でしょうか?」


 社交辞令の言い合いを終えて本題に入る。

 一旦後ろを見て聞き耳を立てている者がいないかを確認する。

 その後、私は口を開いた。


「盗聴器を」

「成程、それでしたら少々お待ちください」


 老人はそう言って店の奥に引っ込んでいった。

 実を言うと私は彼の名前を知らない。一時期私達の家の執事をしていたのだが、ある日怪我が原因でジャンク屋に転向したのだった。その前は中国の工場で技師をやっていたらしいが、詳しいことはよく知らない。執事時代は色々とお世話になったのだが、私達姉妹には名前を名乗ろうともせず、『執事さん』と呼ぶように言われていた。そして今は『機械屋さん』と。

 うさん臭さはぬぐえないものの、彼が執事だったころは割とわがままも通してもらえたり、多少悪いことをしてもある程度は養父母に告げ口などをせず、内密に処理をしてもらったこともあったり、今でもかなりお世話になっている。

 しばらくすると、『機械屋さん』は木製の箱を数段重ねて奥から戻ってきた。

 開いてるところに置き、「こういうのはどうでしょうか」と箱の中から商品を取り出した。

 指の先に乗るほどの大きさの、緑色の半透明のフィルムのようなものであった。


「これは?」と私は目を凝らして見る。

「無論ご注文通りの、超薄型盗聴器でございます。シールになっているので、見えずらい場所に貼ってお使いいただきください。また近くにサーフェイスLANが通って折れば自動的に充電されます。」


 確かによく見ると回路のようなものが見えるが、模様にしか見えない。

 これを探す側に回るとしたらかなりの骨だろう。


「……追加で盗聴器を発見できる機械を頼みます。無論この盗聴器もちゃんと発見できるようなものを」

「かしこまりました。それはそうとラナ様。ご一緒にこういったものはどうでしょうか」

「商売上手ですね」

「気が早いですよ。そうかどうかは買い物を終えてから判断してくださいませ」

 

 機械屋は上段の箱をどかして下段の箱の中身が見えるようにした。

 それを見て私は息が詰まる。

 そこには大量の動かない虫がいた。蠅ほどの大きさの、名前も知らない虫が標本のように並んでいた。


「これは……」

「隠しカメラつきの、虫型ラジコンでございます」


 隠しカメラ。確かに私は、それをメグの部屋につけるのを迷ってはいた。

 盗聴器は強く押せば、外出中に限ればメグも了承してくれるという確信はあった。しかし隠しカメラとなると、彼女にもプライベートがあるだろうし、了承は得られないだろうし、隠れてやるにしても、盗聴器よりはるかに見つかりやすい。などの理由から止めようと思っていたのだが……


「どれくらい動かせるんですか?」

「試して見せましょう」


 機械屋はカードフォンを取り出し、何かの設定を始めた。

 すると箱から一匹の虫が飛び出してきた。思ったよりも羽ばたく音は静かであった。

 8の字で旋回した後、その場で羽ばたきながら滑空した。

 

「こちらもまた近くにサーフェイスLANがあれば自動的な充電が可能となります。操作や設定ははパソコンやカードフォン等を使って行えます」


 私は再度後ろを振り向く。ただ大きな雨の音が響いているだけであった。

 頬の上を冷や汗が流れた。


「……これはどれくらい市場に出回っているのですか?」

「表では全く。裏ではそれなりに」

「私などに売ってよかったのですか?」

「何をおっしゃいますか。私とラナ様の仲じゃありませんか」


 機械屋の表情は変わらない。皺だらけの顔に笑顔が張り付いたままだった。

 やはり胡散臭い……

 

「じゃあこれを探知できる機械もつけてください。ついでに護身用として使える武器のようなものを」

「まいどありがとうございました。ラナ様の又のお越しを心からお待ちしております」


 ◇ ◇ ◇


 より一層強くなった雨の中私はジャンク屋を後にした。

 機械屋には護身用として、ハードカバーの本に偽装した電気銃テーザーガンを買った。

 全部で平均的な成人男性の一か月の生活費ぐらいかかったが、まあ機能を考えれば安いほうだろう。

 ベベのことも心配だし早めに帰るか、と思いながら路地裏を進む。

 このチャイナタウンには養母の知り合いも多いので、密告されないように出来るだけそれらの人がいない道を通った。特に売春宿が並ぶ通りなどは、場所が場所なので仮に見つかっても対面を気にしてか、密告されないことも多い。

 そんな通りを歩いていたら、女性の悲鳴が聞こえて来た。見ると宿の先で客と嬢がもめているのがわかった。

 関係のないことだしやり過ごそうとしたが、よく見ると知っている顔であった。

 髪を染めていたり、化粧をしていたりでわかりにくいが、嬢の方は間違いなくアビーであった。


「てめえ、ぼったくりやがって、クソアマが!」

「……いや、窓を全開にしてやる露出プレイなんてうちではやっていないし、強要するなら慰謝料として上乗せするって最初に言ったじゃないか……」

「うるせえ!」


 男の平手がアビーの頬を打った。


「ま、待って……もうすぐ用心棒が来るぞ……」


 見た所男の方が悪いようだ。だが彼女のとしでの売春行為は法律で禁止されている。無論悪いのは働かせている方になるが。

 わたしは一応カードフォンで顛末の写真を取り、黙って二人の間に割り込んだ。


「おお?」客の男は私に向かってすごんで見せる「お前が用心棒とやらか?随分とひょろいにーちゃんだな。それともコイツの仕事の同僚か?」


 そう言うと男はげたげたと気の利いたことを言ったかのように笑った。

 振り向くとアビーが状況が良く分からないと言った顔をしていたので、一応無理をしてウインクをしてみた。

 振り向くと客の男は既に拳を構えていた。重心がぶれており、特に格闘技をやっているわけではなさそうだ。


「私はケンカしてるのが見えたので、仲裁にきただけですが、どうやら言葉では解決できなさそうですね」


 よく考えれば言葉で解決できそうな気もするが、やはり真っ先に拳を構える様な奴を説得するのは時間の無駄な気もするので、力で解決できるかもしれないのはありがたい。

 男が地面を蹴り、私に向かって勢い良く拳を振り上げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ