2話:幻想郷巡り
氷刀です。
前書きって、どう書けば良いのかよくわからないので苦戦してます。まぁ初めてだからしょうがないという気持ちもありますが、いずれはちゃんと書こうと思います。
「冥界の桜って綺麗だなぁ」
俺は朝起きてずっと桜を眺めている。生きている時に見た桜はこんなにも綺麗じゃなかった。ただ、普通の桜だったが冥界に咲く桜は違ったのだ。一つ一つの花びらが綺麗なのだ。そして散る時は吹雪の様に目の前を桜色に染める。そんな桜だった。
「それにしても紫、遅いな」
そう、俺はただ単に桜を見ているわけではない。
俺がこの白玉楼に住むことが決まって紫は『幻想郷を案内してあげるわ』っと言って俺がその紫を待っているのだ。いくら拾ってくれたのは良いとしてもう少し早く来てくれないかなぁ。
俺は首を横にかしげながら待ってると目の前に急に線状の物が現れた。それは徐々に口を開けるように広がり、そこから........
......紫が出てきた。
「遅れてごめんなさい。さぁ、行きましょ」
「いやいやいやいやいや」
「あら、どうかしたの?」
「『どうかしたの?』じゃないよ!どこから出てきてんの!?」
当然俺はビックリした。急に何かが出てきたと思えばそこから紫が出てきたのだから、驚いてもいいはずだ。
「私の能力は『境界を操る程度の能力』。私は境界をいじってどこにでも行けるのよ。当然物を送ることも出来るわ」
「は、はぁ.......」
「わかってない様な顔ね。そうわねぇ、外の世界ではワープっていうのかしら?」
あ、なるほど。いわゆるワープ、うん、まさにその通りだ。
ん?って事は俺はそれを使えば外の世界に戻れるんじゃないのか!?
「紫、それを使って俺を外の世界に」
「忘れたの?陽斗、あなたは亡霊、死んでいるのよ?仮に行ってもあなたに気づく人は居ないわ。それだとあなたが傷つくだけよ。」
「うっ」
そう、確かに俺は死んでいる。紫の言う通り仮に行っても気づかないだろう。
話をかけても聞こえない。触っても気づかれない。
確かにそうだよな、行っても........意味ないか。
「.......」
「そんなに落ち込まないの。これからは亡霊として新しく生きて行けばいいじゃないの」
「新しくって」
もう1回死んでいるんだけど、これだと2回目の人生だよなこれ?
「ほら、行くわ。この中に入って」
そう言い紫はスキマの中で手招きをする。入ってって言ってるけどだいぶ抵抗があるんだよな。スキマの中は少し暗い。それはいいんだがスキマの中には目玉が沢山ありまるで俺を睨んでる様に見えるのだ。それがちょっと怖い。
だが俺はそれを耐えてスキマの中に入る。
「なぁ紫、最初はどこに行くんだ?」
「最初は博麗神社に行くわ」
「博麗......神社......?」
今回はちょっと短めに書きました。
幻想郷巡りの前の話なんでなかなか思いつきませんでした。
読んでくれた方々、ありがとうございます。
それではまた次回。