消えた円盤
ラックの後に従いながら、開け放たれた扉のタラップを
ゆっくり下りていった・・・・
私はおもむろに後ろを振り返った
愕然とした、そこには巨大な円盤が存在していたのだ
ラックの言っていた事柄は本当なのだろうか?
とても信じられない・・・・・・
ラックは腕から何か機械の様なものを取り出した
何処かで見たことのある、小さい発信機の様な機械・・・
そうだ、思い出した、あの小さい頃墓場で見たもの
鉄人28号のリモコンを小さくしたような、携帯電話みたいな機械、
まさしくそれがラックの手の中に有った・・・・
ラックは手早くその機械を操作し始めた、するとどうだろう
目の前の円盤が消えたのだ!!
もう驚いてばかりもいられなくなった、
ラック、分かりやすく説明してくれないか!
・・・・・・・・・・
博士、今ここで全てを説明するよりも、今からの出来事を
しっかり認識してください。
或る場所にお連れしますから、そのあとにゆっくりお話します。
果たしてここはどこなのだろう?
そしてどこに連れて行こうとしているのか?
山道を下りながら、更に深まって行く謎に
カラスの鳴き声が不吉な魔物を誘っている気さえした・・・つづく