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最終章 その4
何が卑怯なのだ、女を盾にしてしかものが言えない・・
偉そうなことを言うじゃないか!
その卑怯で無い、男らしいお前たちが今から時代を築いていって
2500年にはどうなったと思う
40億人もの人々を殺して、やっと生き残った人々は
ほんの僅かなのだ、地球は汚染され、人の住む所はモグラみたいに
地下に閉じ込められている、それもこれもお前たちが金のために
進んで来たからに他ならない、それが卑怯だとか、男らしくないなどと
ちゃんちゃらおかしいぜ・・・・
そう言うギムーラに僅かな油断が生まれていた、ナイフを友紀さんから少し外したその瞬間
ラックが再び飛び込んで行った
あっ、この野郎!
ギムーラは、突っ込んできたラックにナイフを突き立てた
その時、ラックが低くうめき声をあげた
心臓の少し上あたりにナイフが刺さった
それでもラックはギムーラを抱き込み、左手をねじ上げた
いたたた、離せこの野郎!
血の滴りを気にすることも無く、ラックはギムーラをねじ伏せ
屋上のフェンスまで後すざりした・・・・・つづく