最終章 その3
博士が飛びついてくると思ったところへ
代わりにラックが向かって来たので、ギムーラは体勢を崩し
押し倒され、抑え込まれそうになり、テレパシーでラックを
かき乱そうとしました・・・
ギムーラ、私もサイキックなのだ
私には超能力は通じない!
おのれ!
ラックを払いのけて、ギムーラは逃げようとしましたが
ラックすかさず手刀でギムーラの脇腹に、一撃加えました
ギムーラはうずくまりうめき声をあげました・・
ラックが近寄り上体を起こそうとした瞬間、横にいた友紀さんを掴み
すぐさまナイフを首に押しあてました・・
卑怯だぞ、もう観念したらどうだ!
ラックは少しづつ近寄りながら、ギムーラに話しかけました・・
それ以上近寄るな!
この娘を確実に刺し殺すぞ!
狂気に満ちた殺意がギムーラに満ちあふれていました
お父さん、助けて!
友紀さんは、悲しそうに叫びました
博士を渡せ!さもないとこの娘を刺し殺すぞ!
その時博士の少年時代の少年が
おじさんは、女の子を人質にしてしか喧嘩が出来ないのか!
二人も女の子を人質にしてしか、ものが言えないのか!
人間のクズ以下じゃないか!
それでも男なのか!
懸命に叫んでいました・・・・・
つづく