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博士の意志
私は全ての事を博士にお話ししました・・・
博士は幾分青ざめた顔つきで、考え込んでおられました
ラック、聞きたいのだが・・・
時間を遡って、友紀と、私の憧れの女の人を救う事は出来ないのだろうか?
ラックは、目を伏せながら、
もし、時間を遡って、友紀さんと、博士の憧れの人を助ければ
ギムーラに囚われているお二人は、だんだん消えて行くでしょうが
消える兆候が始まると、間髪を置かず、お二人を完全に殺害してしまうでしょう・・・
また、ギムーラを時間を遡って捕まえようとしても、奴は思考を錯乱させて
決して居所を知られないように、画策して来ます・・
奴の居所は、いつも特定が出来ないのです・・・
打つ手は無いのか・・・・
大きな溜息を博士はひとつおつきになりました
よし、1968年あの時代へ行こう・・・
ラック、私は決して死なないし、みんなも決して死なせはしない!!
博士の強い意志は私の心の奥の勇気を強く振りい立たせていた・・・
つづく