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ギムーラの策略
お嬢さんの行方が分からない・・・
私は強い憤りと、不安感を敵であるギムーラに向けていました
その時、頭の中へ、言葉が流れ込んで来ました
思念エネルギーを簡単に操作できるギムーラは、相手が不安定な
精神状態になればなるほど簡単に、意識の中へと入り込んでくるのです
ラック、よくも邪魔ばかりしてくれたな
俺たちの世界を絶対に変えさせはしない!
今、吉田博士のお嬢さんと、博士の中学校時代憧れだった女を
預かっている・・・・
お前が、博士を1968年の7月15日、18時に博士が卒業した中学校に
連れてこい、屋上で待っている・・
もし、博士を連れてこなかったり,他の隊員を連れてきた場合は
二人とも殺す・・・・
もちろん、博士の中学校時代の少年も呼んである・・・・
どうだ、とても面白い見世物になりそうではないか!
待っているぞ・・・
ギムーラは、最悪の手段で脅迫してきた・・・
いや、脅迫ではない、博士と、博士の中学時代の博士
どちらかを殺すために最も効率のよい罠を仕掛けてきたのだ・・・
私は、ある決断をした、そしてそれは心のなかにしっかりと仕舞い込んでいた
つづく