ある出来事
私の家は神奈川県のA市、出来るだけ閑静な場所に住みたかったので
まだ周りに自然が残っている場所を探しました
家内は不慮の事故で亡くなってしまい、娘が一人私の側にいてくれます
この話をしても多分理解してくれないでしょうし、また話したくも有りません
それなのに、未来人を住まわせることになりそうで
どうしたものか随分悩みましたが、ラックの話ではこれから起こることが
ただならない事態になりそうで、未来を左右する事態とは何なのか?
これから私はどうなるのか?
娘は不幸になりはしないか?
いろんな事柄が頭の中を、どうどう巡りしては解決できない深淵の淵に
立たされたようでした
・・・・・・・・・・・・
その日家に着いたのは、もう深夜1時を回っていました
実に色んな事が押し寄せてきたので、もう10年も過ぎたような
気持ちでした
本当で有れば、船の検査が終わり、ゆっくり家で晩酌でも
楽しんでいたに違いありません
娘が起きないように、ラックを伴い静かに二階に上がって行きました
ラックは、博士、ご迷惑をおかけします
或る出来事が無事に済むまでの間、御厄介になります
私は、ラックの言う、或る出来事が気になったが
御厄介になりますという言い回しがおかしくて
未来人もそういう言い方をするのか、
聞いてみたくて仕方がなかったが
兎に角、今日は眠ろう, 全ては明日に!
と言い聞かせていた・・・つづく