7話 移動
本日、基地の移動をすることとなった。南島基地で隊長達が先に僕に関する注意をしたらしくいつ来ても良いと言われた。
準備も終わったので今から行く事となった。基地の人たちに見送られながら出発した。
「96試戦今から離陸します」
「離陸を許可します。また戻って来る時を楽しみにしてるよ。気を付けてな」
「ありがとうございます」
ゆっくり離陸して基地上空で旋回した。皆手を振ってるのが見えたので機体を左右に振り加速して南へと向かった。
今回は敵襲でもないし移動なので一人で空の旅を楽しんだ。海を越えて南島に到着した時報告した。
「南島基地、こちらは中央島から来た96試戦です。現在南島上空に着きました。着陸許可を頂けますか?」
「こちら南島基地。着陸を許可する」
「許可了解、基地が目視出来ました。着陸します。誘導お願いします」
無事に南島基地に着いたのだが……何故か基地の人たちが出てきてこちらを見ている。
こういう時は……挨拶で良いのかな?大きな声を出してみた
「こんにちは。初めまして空 翔と申します。良かったらカケルと気軽に呼んでください」
基地に居た中の年配の方が答えてくれた
「元気が良いな!こちらこそよろしくな。最近敵襲が多くて困ってたんだ。期待してるぞカケル」
こうして南島基地への移動が終わったが……基地内に緊急警報が鳴った
「東部より5基の不明機が接近中!退避せよ」
隊長が近付いて来たので出撃しても良いか確認した
「お久しぶりです隊長!今から迎撃に出たいのですがよろしいですか?」
「疲れてないか?弾薬は大丈夫か?」
「両方大丈夫です。今から出ます」
と会話してたらそれを聞いた基地の人たちが燃料を補給しようとしてきたので急いで止めた。
「この機体は燃料が要りません」
「本当に無しで飛ぶのか?噂には聞いていたけど」
基地の人たちはそれを聞いて驚いていた。
無線で基地に離陸許可を貰い離陸した。
「南島基地から初出撃行ってきます!」
「ご武運を」
少し飛ぶと例の嫌な感じがしてきた。
「多分接近しました。現在地付近での武器の使用は大丈夫でしょうか?」
「大丈夫とは?」
「近くに民家や人が集まる部分は有りませんか?」
「その付近は民家等は無いし空襲警報を出しているから大丈夫だ」
「了解。目視出来ました。攻撃します」
「よろしく頼む」
移動初日からの害虫退治に少しの怒りを込めて攻撃した。今回は大きな蚊のような虫だったので装甲は薄く簡単に一匹落ちた。その後4匹目までは簡単に落とせたが弾丸が尽きてしまった。魔法攻撃をしようとしたら敵は撤退していった。
「4匹撃墜。1匹は撤退していきます。残弾がない為帰投します」
「4機撃墜了解した。帰りも気を付けてくれ。多分途中で96式のお迎えが有るが気にしないで欲しい」
「了解しました」
初日はこうして終了した。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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