50話 長い戦い
他の機体は撤退を始め上空には僕たちしかいない。
「エナ、離陸して来ようとしてる虫ごと魔法攻撃する。多分戻る魔力くらいしか残らないから……多分これが最後の攻撃でいいよね」
「まだ艦船による砲撃が残ってるよ。だからそんなに気負わなくって大丈夫」
「そうだね。でも早く終わらせたいんだよ。その……エナガとの新婚旅行の続きもしたいし」
「あれ……何でこんな時にそんな事言うのよ……嬉しいわ。私の事思ってくれて」
「あの~お二人様……いい雰囲気壊してごめんなさい。無線で全部聞こえてるのですが……」
「失礼しました。でも僕の気持ちには嘘が無いから……」
「カケル……」
「こちら独身も多いのです。そういうのはお二人の時に」
「では、これより魔法攻撃を開始します!」
「もう数匹飛んで来たわ……」
「了解しました。ご武運を」
「飛んできた奴はエナガに任せる」
「共同作業ね」
「大きな火球を……もっと大きなこの島を飲み込むくらいの……」
「カ、カケル……凄い魔力!機体大丈夫かな?」
「僕からの最高のプレゼント……一瞬で消えろ」
僕は魔法を使った……
「大爆発を確認……カケル、エナは無事か!?」
「……何とか無事です」
「カケル……魔力使い過ぎよ。機体まで壊れるかと思ったわ」
「敵はどうなりましたか?」
「……え~、島の半分以上が吹き飛びました」
「は?」
「島の半分以上が……」
「え?」
「だから……」
「正確に報告願います」
「島の半分以上が無くなりました。敵の巣は完全に破壊。離陸してきた虫も同時に全機落ちました」
「魔石は壊滅ですか……」
「そうですね。……多分何も残ってないかと」
「これ報告書どうしよう……」
「とりあえず戻ります」
「失礼しました。帰還お待ちしております……報告書も準備して待ってるから」
「悪い事してないよね?」
「まあ単体の戦果としては空前かもね。それより先程から少し寒いのだけど……」
「エナ、ゆっくり戻ろう。機体に穴開いてる」
「開いてるじゃないよ……空中分解しない?」
「多分大丈夫。座席付近は特に強化してるから」
「そう。これで終わりだから良いけど……敵でも来たら……」
「エナ、残念なお知らせだ。嫌な感じがする……」
「え?敵?」
「多分」
「どうする?」
「とりあえずこのまま逃げるしかない……この機体の状態では戦えない。それに魔力も……」
「そうね。全軍へ今この会話聞こえてますよね?多分敵です。対空攻撃の準備をお願いします」
「そうだった。ありがとうエナ。報告を忘れてたよ」
「疲れているのね。大丈夫よ、私達で支えあいましょう……」
「このまま……逃げきれなくても、エナだけは必ず守るから」
「私がカケルを守るわ。私だって戦えるのですから」
「そうだな……まだ目視は出来ないけど確実に接近してきている」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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