48話 移動
兵力が増えると移動にも時間が予想以上に必要だった。特に戦艦が遅いが置いて行く訳にも行かず移動始めてから3週間が過ぎたがまだ半分くらいしか進んでいない。
「隊長、思ったより時間がかかりますね」
「そうだな。このまま敵に動きが無かったらいいが……」
「そうですね。発見した時に向こうから気付かれてなければいいのですが……」
「まあ希望通りに行くと思っていたら負ける危険がある。敵は気付いてると思っておこう」
「西宮と他に数人借りて良いですか?零式飛行器で偵察に行ってきます」
「写真も撮れたら頼む」
「分かりました」
現在零式飛行器は空母の上に停めているが他の戦闘器と比べると大きい。滑走が必要だと離艦出来ないが、魔力で飛ぶため滑走路は必要ないから空母に乗せる事が出来た。
エナを含めて全員で7名乗ったがまだこの機体には余裕がある。
「ごめんな、新婚用の機体にお邪魔して」
「西宮……専用機ではないぞ」
「分かってるけど……エナガ姫と共に飛べるのが嬉しくて……」
「そうか。……カケル、離艦します」
「許可します。気を付けて」
「ありがとう」
上昇して加速した
「なあカケル……いつもこんな加速でエナガ姫大丈夫なのか?」
「いつもはもう少し速いぞ」
「これでか……結婚相手がカケルなの納得だな」
「それが理由……?とりあえずここから時間がかかる。交代で警戒を頼む」
「わかった」
順調に飛行し敵の巣(?)がある島に近付いた。
「島に近付いたが敵は飛んでこないな……」
「あの島がそうか。写真撮影する……もう少し近付けないか?」
「これ以上近付くと気付かれそうだ。今現在気付いてなさそうなのでこれ以上の接近はやめておく」
「そうだな。島の周りを飛べるか?」
「これ位の距離を空けてなら行けると思う」
写真も無事に取り終わり空母に戻った。
作戦会議の結果全戦闘器での奇襲後、艦船による砲撃をすることが決まった。
会議後隊長に呼ばれた
「カケル今回の偵察で敵の島付近の様子が分かり非常に助かった」
「そう言ってもらえるなら、行った甲斐が有りました」
「もう少し近付いたらまた偵察に行って欲しいのだが」
「了解!」
話しは終わったので自分の機体に戻っていたら西宮が来た
「あの機体飛ばすのにどれ位の魔力が要るんだ?」
「普通の戦闘器数機分かな」
「簡単に言う……凄いな」
「乗りたいのか?」
「……誰かの影響で俺も空を自由に飛んでみたくなってな。ついでにどこかの国の姫と結婚出来たら最高なんだが」
「そんな都合のいい話は中々無いだろ」
「分かってるよ。今正直言うと怖いんだ……カケルと違って特殊な能力も無いし」
「俺だって怖いぞ。何回か危なかったし……エナを巻き込む危険性が高いからな」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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