47話 お礼
残っていた仕事を急いで終わらせ今日から新婚旅行だ。
「カケル……多分、いや世界初の戦闘器での新婚旅行だな」
「隊長、これの事は飛行器って呼んで貰っていいですか。武装してないので」
「そうか飛行器か……帰ってきたら色々話を聞かせて欲しい」
「分かりました。そろそろ出ますね」
「こちらカケル。零式飛行器離陸準備完了」
「零式飛行器?……離陸許可します。カケルさんとエナさん気を付けて」
「ありがとう、では離陸します。お土産有ったら買ってきますね」
順調に離陸し飛行した……
「指示が無いと逆にどこに行こうか悩むな……」
「暖かそうだから南に向かって飛んでみない?」
「いいね。では南下してみますか」
それから1週間……特に何もなく休んで飛んで楽しんでいた。
「エナ、この先地図が無いけどどうする?」
「小さな島しかないね……人住んでるのかな?」
「無人島かもね」
「そうね……後で着水して確認してみる?」
「……ごめんエナ、嫌な感じがする」
「虫?!」
「分からない。見た感じ何も無いけど……あの島辺りから嫌な感じが」
「近付いてみましょう」
「ごめんな旅行中なのに」
「カケルが悪い訳ではないわ」
島上空まで来た……
「エナ……虫の基地いや……基地と言うか巣かな?ここで繁殖してるのか?」
「これは放置できないわね」
「と言っても武装も無いし魔法使ったら機体が耐えられない」
「一旦戻ろうか」
「そうだね、基地に戻ろうか」
また1週間ほど飛行し近付いてから無線で報告した
「こちら零式飛行器カケル、虫の基地を発見せり。これより基地に戻って報告する」
「こちら中央基地。飛行隊は此方に戻っているため中央島基地に着陸してください」
「こちら零式飛行器カケル了解。中央島基地に向かいます」
中央島基地に無事到着し着陸した。
「カケル、帰ってくるの早かったな」
「虫の基地を発見してしまいましたから」
「らしいな。どれ位の規模だ?」
「この国位ですかね」
「そんなにか!すぐには対処できないな」
「休まず飛んでも5日はかかる距離です。向こうもこちらに簡単に攻めては来れないでしょう」
「他の国も巻き込んで総攻撃するか……」
「そうですね。新婚旅行を邪魔されたお礼をしないと」
「そうだな。もう2度と戦えないように基地を完全破壊しよう」
そこから話は他国にも伝わり造船中の輸送船の甲板に戦闘器を乗せた簡易空母や戦艦、巡洋艦、歩兵を乗せた輸送船、補給用の油槽船等が他国から集まった。念のため敵が来た時用に兵力は残していたが集まった兵力は凄い数となった。
「予備の機体も含めて空母に積んできてもらっていいですか?僕とエナは零式飛行器で上空警戒します」
「零式重戦で飛ばないのか?」
「警戒するなら武装のない飛行器の方が楽で長時間飛べますし、最終的な偵察もこの機体なら複数人が乗れますから」




