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4話 新武装

 今日から僕だけ特例で燃料なしでの飛行が許可された。僕自身も燃料なしで飛べるのか半信半疑だったが実際に飛べるのだから……不思議だ。

燃料を入れない分重量に余裕が有ったので武装を今積んでいる7.7mm機銃から15mm機銃に強化してもらった。

武装変更後重くなったのは分かったが、普通に飛行は出来た。

15mm機銃は重量は重いし反動も大きいが威力及び直進性が上がった。試射時に少し驚いてしまった。


 通信機で死者の感想を聞かれたので答えた。

「連続発射したら機体が後ろ向きに進みそうな位反動が有る」と言ったら笑われた。


「本日の訓練を終了して基地に戻ります」と無線で伝えると少し待つように言われた。

近くに96式戦闘器が来ていて燃料の問題でその期待を先に着陸するように言われたので基地上空で待機していた。


 近くに戦闘器が見えてきたがどう見てもこのままでは衝突する……こちらが急上昇したが向こうの期待は逆に急降下しだしたので無線で交信してみた。

「急降下中の戦闘器さん大丈夫ですか?」

「燃料が無くなった。もう終わりだ……」


「僕が下に向かいますので僕の機体の上に来てください。少しでも速度を下げます」

「駄目だ。二機共落ちる」


「とりあえず急降下で追いつきます」

「危険だからやめろ」


「機体の下に着きました。今から魔法で速度を落としてみますね」

「どうやって今の急降下から復活出来た?」


 風魔法を期待の下から弱くかけて落下速度を落としていった。

基地に機体が到着するまで実際より物凄く時間が長かった気がした。

2機とも無事に着陸が終わり機体から降りるともう一機の操縦者も降りて来た。

「これを君が操縦していたのか?子供の様に見えるが……助かったありがとう。君が風属性で助かったよ。よくあんな救出方法思いついたね」

「初めまして。翔と申します。偶然出来る事をしただけです。成功してよかったです」


周りからも褒めて貰えたがその後隊長が出てきて少し言われた。

「誰が墜落している機体を助けろと言った?まあ成功したからよかったが失敗してたら君も死んでいたかもしれないんだぞ。君はまだ正規の操縦者ではない。今回の仲間を助けたいと言う気持ちは軍人としてはよくわかる。だが許可は求めて欲しかった。初回だから仕方ないが、軍はそんなに甘くないぞ」


それを聞いていたもう一機の操縦者が

「すまない。今日は俺のミスで機体も俺自身も失いかけた。君が居てくれて助かった。困ったことが有ったら言ってくれ。出来る範囲で協力する」


と言ってくれた。助けられて良かった。

96式の方は下方から弱くとはいっても風魔法で持ち上げていたので少し期待が凹んでいた。


 今日から二機で訓練かと思ったが燃料が少ないため僕だけ飛行訓練だった。こんなので大丈夫なのか少し不安になって来た。


 飛行訓練中久々に嫌な感覚がした。無線で基地に聞いてみた

「前方から嫌な雰囲気を感じますが何か居ますか?」

「問い合わせてみます……敵の偵察見たいです2匹でこちらに向かってるそうです。迎撃できますか?」

「迎撃してみます」

速度を上げて敵に向かった。

「前方に二匹確認。巨大な蚊みたいです。攻撃します」

15mm機銃の反動が凄く、体中が揺れる。でも威力も凄い。

「1匹撃墜。もう一機を狙います」

一度すれ違ってから高速反転して敵の後ろをとれた。近付いてから確実に機銃を撃ち込んだ。

「二匹とも撃墜しました。基地に戻ります」

「ありがとうございます。お礼にお菓子用意して待ってますね」

その後何事もなく無事に基地まで帰還した。


 基地に着いた時に隊長から

「燃料増えるから助かるよ」と言われた。

「どういう事ですか?」


「撃墜した敵さんから魔石が取れるんだ。だから1回の出撃で複数落としてくれると非常に助かるんだよ」

「知りませんでした。前に言われた通り機銃で撃ち落としているけどそれは大丈夫なんですか?」


「魔法は出来るだけ使わない方が良い。上空で魔力が尽きると最悪だからな。ただまあ君の場合魔力の限界が分からないからな。普通の人なら自分の魔力だけで飛ばせば数分も持たないからね」

「え?そんなに違うのですか?最近魔力が人より多いのかなと思い始めたのですが……」


「まあ普通の人の数十倍は有るだろうね」

「前に学校の先生に魔力が多すぎて魔法が使えないのではないかと言われましたが……本当にそうなのかもしれませんね」


「そう言えば君は当初魔法は使えないって言っていたな。あれ?属性も火と水と風?ちょっと待てお前はもしかして神様の使いとかではないよな?軍って意外に神とか信じているからな」

「普通の学生ですよ!少し前まで魔生活魔法も使えないって言われていたのですから」


「今では使えるのか?」

「まだ試してないので分かりません」


「なら明日試してみるか。今日はお疲れ様。ゆっくり休んでくれ」

「はい。お疲れさまでした」


 その後少し長めに睡眠もとり翌日実験してみたのだが……

生活魔法をまだ使えなくて周りの人からも驚かれた。

戦闘器飛ばせるのに生活魔法も出来ないなんて事が有るのかと。

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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