36話 束の間の平和
今敵が来たら何もできない。
そう思っていたのだが、中央島基地が無い今、我が国には興味が無くなったというかのように他国への攻撃は激化していってるのだが、こちらは平和だった。
「いつ空襲が来るかと思っていたけど全然来ないな」
「今来ても敵も爆撃する場所無いからでは?」
皆が適当な事を言ってる……が確かにそう考えられなくもない。
でもそうなると虫たちが考えて攻撃してる事となる……。
正直敵襲が無いと工事が進む。もう簡易的には基地としての機能は復活してきている。
だが1番の問題は戦闘器が無い事だ。適合者は全員無事だったが乗れる機体が98複座だけで、僕でなければ操縦は出来ないし、エナも居ない。
そう考えていたら隊長が近付いて来たので声を掛けた。
「隊長、基地に戦闘器が無いのなら対空砲の配備を増やせませんか?」
「そうだな……正直予算がない。で、その予算の件で国から話が来た……」
「なんかいい話ではなさそうですね」
「その通りだ。カケル……君に実家に戻れと国からの依頼だ」
「空家ですか?」
「いや、違う実家だそうだ」
「公爵家ですか?」
「公爵家?!お前……いやカケルは公爵家の生まれなのか?」
「隊長声が大きいです。でもそうですが、子供の時に生活魔法が使えないからと養子に出されたのです」
「そんな理由でか?でも今魔法使えるよな」
「そうですね。多分それを知って急いで戻そうとしている?……でも僕には兄も居ましたし」
「多分最近の戦果を知って惜しくなったのたのかもしれない」
「そうですね……でも厳しい家だったのに今更そんな理由で戻そうとするかな?」
「とりあえずどうしたい?」
「僕に権利は無いですよね?従いますよ」
「俺達だって少しは抵抗できるが」
「この基地の方を不利にするのは嫌なので大人しく従います」
「本当にいいのか?」
「はい」
「そうか」
翌日馬車で迎えが来て、公爵家に行くことになり、到着したので中に入り久々に父と会った
「久しぶりだなカケル。先に謝らせてくれ。すまなかった、養子に出したのは間違いであった」
「あれ?……いえ公爵家として仕方なかったものだと思ってますので頭を上げてください」
「そうか。空家はどうだったか?軍隊は辛くはなかったか?」
「結構いい暮らしが出来てましたし、体も元気ですよ。私としては自由にできて楽しかったのですが……」
「今日なぜ呼ばれたのかが気になるか?」
「そうですね。率直に聞きます何故ですか?」
「そうだな、謝りたかったのと、王家からの頼みが有ってな」
「王家から?」
「分からないのか?」
「もしかしてエナガ姫ですか?」
「そうだ」
「エナガ姫が何と?」
「少し待て……交際してるのではないのか?そう聞いてるが」
「気持ちは伝えあいましたが、身分差が……」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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