35話 魔法って……
「先程から速度が落ちてないが……何処まで飛べるんだ?」
「試したことが有りません」
「多分この話を外でしても誰も信じないだろうな」
「そうですか?」
「この速度でこの時間を魔石無しで飛ぶ……ある意味夢の機体だよ」
「戦闘器に詳しいのですね」
「俺は生活魔法も使えなくてな……この魔力が正直羨ましいよ」
「あ……僕も生活魔法使えません」
「え?何故だ?使えなければ適合者には……」
「偶然実機に触れる機会が有ってその時に飛ばせたのです」
「そんな事があり得るのか?……と言う事は俺にも機会が?」
「有るかもしれません。今適合者が足りないので生活魔法使えない人にも適合検査をして欲しいと思います」
「そうか。機会があるなら俺も受けてみよう」
「そうしてください。もうすぐ着きます。現在停められる場所が近くに無いので少し離れた所に着陸します。隊長……現在無線機が無いので目視で安全確認をして着陸させます」
「そうしてくれ」
無事に着陸後基地が有った所に向かった
「これは酷いな……」
「そうですね」
僕たちは負傷者を安全な場所に運び瓦礫の片付けを始めた。
工事の担当者が居たので声を掛けた
「これ魔法で何とかできませんか?」
「土魔法で狭い範囲ならできるが……」
「例えばですが、戦闘器をここに持って来て土魔法を使ってみるとか」
「何故戦闘器を使う?」
「僕は戦闘器を使うと簡単に魔法が使えるので」
「まあ1度やってみるか。成功したら工事用の機体作っても良いしな」
98複座をゆっくりと近くまで動かし、操縦席から顔を出して聞いた
「この辺りを平らにする感じでいいのですか?」
「出来るならな……期待しないで待ってるよ」
「一応近くの方は避難してもらっていいですか?」
「わかった」
近くに人が居なくなったので再度声を掛けた
「前方に誰も居ないので土魔法使います(この辺りが平らになるイメージで)……出来ました?」
「出来たな。というか威力凄いな。何日分の工事を進めたんだ……というかカケルって土属性だったんだな?」
「属性知らないのですよ」
「え?土属性使ったよな?」
「ここだけの話、前に火や水も使いました」
「それって……もしかして全属性?」
「属性が何個あるか知りませんし戦闘器に乗って実験って危険で出来ませんから……」
「そうか……まあ聞かなかったことにするが……結構な人数が見てたな」
「そうですね」
担当者は大きな声で皆に聞こえるように言った
「実験は成功!これは軍事機密となる内容なので他言しないように」
僕は担当者さんに近付いて礼を言った
「ありがとうございます」
「こちらこそありがとう。見た目が綺麗になっただけでも全然違うよ」
「あとは敵が来ない事を祈るだけですね」
「そうだな」
今敵が来たら……何もできない。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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