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27話 基地

 空襲から数自治経過したがあの日以降敵は現れなかった。

今基地は修繕をしているが、僕たち適合者はいつ敵襲が有るか分からないから待機中となっていて作業の手伝いは出来ない。作業の邪魔にならないように離れた所から見ているだけだった。


 97式複座の新しい武装とか戦法とかを考えていると久々に西宮に話しかけられた。

「カケルこの前はごめんな。俺も96式で出撃したが命中弾のみで撃墜は出来なかった」

「久しぶり、西宮。あの敵は装甲が厚いからな……7.7mmでは当たってもなかなか落とせないだろうね」


「カケル達は足を集中的に狙ってたんだったかな?それを当てるのだから凄いよな」

「それは僕ではなくエナがしたことだから」


「エナがひ……エナ様凄いよな。でもあの方結婚とかどうするんだろうな?」

「どうするって言われても僕たちには関係ない話ではないのかな?」


「カケルは関係ないと思ってるの?!」

「ごめん、どういう意味だ?」


「結婚したらもう一緒には飛べないぞ……多分」

「そうか……それにもう成人してると言う事はいつ結婚してもおかしくはないということか」


「そう言う事」

と話していると誰かが近付いて来た。

「ごめん。何か話声が聞こえて……私の話しているとは思わなかったから。あのね、私は今結婚とか考えてないし婚約者も居ないよ。今の戦いが終わって平和になるまで結婚とかは考えてないし、私より国を護るため戦えない人と結婚する気とか無いし……ね」

「ごめんエナ、変な話して。とりあえず君が居てくれるならこれからも力強いよ」

「エナ様……自分より強い人ってもしかして……」


 西宮は何かに気付いたみたいで、エナは顔を赤くしていたが僕には意味が分からなかった。

そのまま三人でこれからの事を話し合ったりしてこの日も空襲はなく終わった。

 

 それから数ヶ月敵襲も無くもうすぐ年号も2598年となる。

来年すぐに実行される事が有る。一つは98式の試作複座戦闘器が作られる事と、もう一つは96式戦闘機の武装を15㎜2門に変えてその機体を96式戦闘器2型と呼ぶこととなった。

 

 98年の年明けは敵襲で始まった。

「こちら基地。97複座は準備出来次第離陸してください。飛行物体が3つ西から接近中です」

「こちら97複座。了解、離陸します。離陸後西向きに飛行します」


 離陸後西向きに飛びながら考えていた……何故最近は敵襲が無かったのだろうかと。

そんな事を考えていたら嫌な感覚がしたので基地に

「97複座、多分敵と接近しました。攻撃許可を」

「こちら基地。武器使用を許可します」


 敵は3匹の重装甲タイプだった。今回は敵が少なかったので3機とも撃墜したのだが

落ちた敵が地面と衝突したときに爆発した……

 


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