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2話 初飛行

時間が有ったので書きました。これハイ・ファンタジーで合ってますか?

不定期更新になると思います

 燃料も殆ど入ってないし逃げろと言われたがどこに逃げたら良いのか分からないし人生の最期に一度くらいは自由の空を飛んでみたい。ということで敵の方向に飛んでいこうと思い


「ありがとうございました。少しでも被害が少なくなるようにしますね」と言うと彼は

「君の様に操縦できる人は貴重だから生き残ってくれ」と少し寂しそうに言った。


 さあ飛んでみよう。操縦桿のようなものに触れて動かしたい方向を思うだけで動く……こんな変な形なのに意外と速いぞ。もう地面は少し遠くなっている。


 空を飛んでるんだ~!と感動してると通信機の様な物から声が聞こえた。

「基地より試作機へ誰が操縦している?」

どうやって話すのか分からないからそのまま話してみた

「聞こえますか?」

「聞こえるぞ。どこの所属の操縦者か?」

「え~、中央島中等学校所属です……」

「……俺は冗談が嫌いではないが今は冗談を言う時ではない。それに無駄な魔力は使いたくない。通信装置にも魔力は使う。もう一度聞くどこの所属だ?」

「冗談では有りません。本日見学に来ていた学生です」

「本当に冗談じゃないのか?何故動かせる魔力が有る?」

「分かりません。動けばいいなと思ったら動きました」

「動けばいいなで動いたら訓練要らないだろ!ってそうじゃない燃料の残りは入っているか?」

「燃料ですか?計器が……有った……0です」

「今、上昇してるよな?」

「してますね。まだまだ元気に加速できますよ」

「どうやって飛ばしてるんだよ?」

「わかりません」

「だよな……まあいい。とりあえず反転して敵から逃げろ。そのままでは敵の方向に向かっている」

「敵の方に向かってます。まだ基地には同じ学校の奴もいますし、こちらの方なら民家も少ないので被害が少なくなるかと」

「新人に聞かせてやりたいほどの台詞だが、お前が銃撃って当たるのか?」

「時間稼ぎ位にはなるでしょう。対空砲とか無いのですか?」

「空に向けて砲を撃つとな……地面に落ちて来るんだよ。だからそんなもの無いな」

「一定時間で炸裂する砲弾とか無いのですか?」

「それは有ったらいいな。君は将来軍の研究職に来て欲しい。だから必ず生きて帰れよ」

「出来たらそれは敵に言ってください」

「敵が言葉を分かればいいがな」


 そんな会話をしていると敵が間近に見えた。見えたのは良いが……

「えっ?何で?何これ?虫?!」

「敵が見えたか。一応それは機密なのだが敵は巨大な虫だ」

「あの、敵はどういう攻撃をしてきますか?」

「石を持っていないか?持っていたら投げてくる。それと直接針を刺してきて魔力を吸うやつもいる。数メートル程度に近付かない限り安全だ」

「なら近付いてから攻撃ですね。この機銃安全装置とか有ります?」

「それは有ったら安全なのか?そんなものはない。引き金を引けば弾が出る」

「初戦果が有ったらこの機体の警備してた兵隊さんの罪を問わないとかできませんか?それが有るなら頑張れそうなんで」

「……いいぞ。でも戦果なんかなくても良い。生きて戻れ。若者が先に逝くな」

「分かりました。命を懸けて生きて帰ります」

「お前、敵を前にして余裕だな。離れていると弾は照準より下に行くから注意しろ」

「引力ですね。分かりました。敵十数匹。接近します」


 初戦闘だが相手が人間ではないので気分的に戦い易いが巨大な虫って近付くと……気持ちのいいものでは無い。どちらかと言うと虫は嫌いだ。思わず

「機銃より殺虫剤積んだらいいのに……」と独り言を言ったのを聞かれてたみたいで通信機から笑い声が聞こえた。


 馬鹿な事言ってる間に目標至近。引き金を引くが当たらない。数回攻撃したら1匹落とした。

「一匹撃墜!」

「その大きさの虫でも単位は匹か……それ良いな採用!使える魔法属性は何だ?弾丸が無くなったら魔法攻撃も出来るが……」

「残念なお知らせですが僕には魔法は使えなのです……もう一匹撃墜」

「魔法使えないやつが戦闘器飛ばせるわけないだろ……嘘だよな?」

「冗談で居るほどの余裕は有りません」

「どうなってるんだよ?もう適当に火の玉出ろとか言ったら出せても驚かないぞ」

「そんな火の玉出ろって言った位で?……出ました」

「下からも確認した。何だよあの巨大な火球は!下に落ちたら危険だな……」

「火よりも水の方が良いかも……でも普通属性って一つですよね?まあ水の玉出ろって言った位で出るなら今まで魔力無いと言われて来た……出ましたね。羽根が濡れて4~5匹同時に落ちました」


 敵の虫たちは一度に多数落とされ勝てないと思ったのか反転して逃げ出した。

「敵の編隊は撤退するみたいだな。こちらも基地に戻って来い」

「了解……と言いたいのですが着陸ってどうやったらいいのでしょうか?」

「とりあえず基地上空まで来い。そこからゆっくり下に向かうんだ。力抜くなよ墜落するから」

「分かりました」


 何とか無事に基地まで戻ってくる事が出来た。着陸の瞬間が怖かった。下が何も見えないのに降りるのって恐怖だった。無事着陸し機体から降りたら

「本当に子供なんだな……」等と言われた


これから怒られるんだろうな……


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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