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19話 新人

 まあ大体は予測出来ていたことだが本当にエナガ姫が新人として基地に来た。一応戦闘器の適合者にもなれたらしい。身分を隠すために少し変装してるが……。

「私は初の女性適合者、大空家令嬢エナです。よろしくお願いいたします」

彼女の挨拶を聞いて驚いた。名前もガを抜いただけって……隠す気ないだろ。

大空家も多分架空の家だと思われる。


 そんな事より、エナガ姫は僕と複座で出撃する事が決まった。初訓練の日

「私は大空エナです。カケル先輩よろしくお願いします」

「こちらこそよろしくエナガ……エナ様」


「私はエナですよ。それと様は要りません」

「そう言われても……分かりました。気を付けます」


「あの先輩?敬語とか要りませんよ」

「分かり……わかった。普通に話すよ。一応貴女は貴族なのだから敬語で話してもおかしくは無いと思いますが」


「それを言ったら貴方もじゃない?」

「まあ一応な」


「気にしないで後輩相手なのだから」

「分かったよ。一人で乗れるかな?」


「大丈夫です。準備しますね」

「よろしく」


 戦闘器に乗り込み準備ができるとエナが

「今日は私が基地と交信したい」

と言ってきたので許可を出した。

「エナ、準備終わったよ」

「ちょっとその呼ばれ方いいかも……ではなく96複座出撃準備完了」

「こちら基地。離陸許可します」

「離陸許可確認。離陸します」



「基地上空です。今日はどこまで飛びましょうか?」

「こちら基地。最近東からの敵の侵入が多いため東側に飛んでみてくれ」

「了解。東向きに飛びます」

 いつも通りに離陸した。

「何か前より早くないですか?」

「前?今回から実戦想定で飛行するから。これが正規の速度だよ。乗り心地は悪いけどね」


「こちら基地東側より高速接近物体あり。確認できるか?」

これにはエナでは答えられないと思い僕が

「向かってみます」と答えた。


 数分後前方に3匹の小型の虫が居た。小型と言っても人よりは大きいがいつもの大きな蚊や蝿の比べたら小さい。

「前方より未確認の小型の虫接近。迎撃します。エナ攻撃頼む」

魔法による照準で1匹は簡単に落ちたが……小型すぎて狙いにくい。

残りの2匹が急接近してきて、針のような物を刺してきてその部分が穴が開いた。

「1匹撃墜。しかし敵が素早くこちらも攻撃を受けました。小回りが利かないこの機体では不利です。一旦戻ります」

「基地了解。新人の保護を優先せよ」

「了解」

 その時敵の一匹が左側の真横に来たので僕は左の翼で叩き落とした。翼も折れたが元々武装の為につけられた翼なのでそれで墜落したりは無いが安定性が悪くなった。


 この日はそのまま逃げ切り基地に帰ったが敵襲は無かった。多分残り1匹だったので撤退したと思われる。



今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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