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18話 基地での会話

 無事に姫と帰ってくる事が出来たが、姫の魔法で攻撃の命中率が上がることが分かり、帰ってきてからも大変だった。

基地に戻ってから直ぐ隊長がこちらに走ってきた。

「エナガ姫、無事に戻られて良かったです。貴女が急に戦うと言った時は生きた気がしなかったです」

「ごめんなさい。一旦基地に戻ってる間に国民に被害が有ったら嫌だったので」


「それでですね、あの搭乗中に言われてた、魔法で撃つタイミングが分かると言うのは?」

「出来てたみたいです。ね、カケル?」

「はい。エナガ様の射撃の命中率は凄かったです」


「そうですか……姫で、姫ではなかったらこのまま副操縦士として戦って欲しいのですが」

「あら?姫ではだめなの?」

「普通に考えて姫が戦うって物語ではないのですから」


「私としてはカケルと一緒に空を飛べるなら不満はないけど」

「いや、そう言ってもらえるのは嬉しいけど……まあ親の許可が出ないだろうし」


「国王の許可が有ったら良いの?」

「隊長、国王の許可が有ったらどうなんですか?」

「国の軍隊だ。王から言われたら許可する……が許可なんかでないよな?」


「あの国王ですから何とも……」

「カケル……国王様と会ったこと有るのか?」

「昔何回か会ってたよね?結構お父様はカケルの事気に入ってたし」


「カケル……もしかしてお前……いや貴方は身分の高い家の子なのか?」

「やめて下さい。私は騎士爵家の子供です。平民と同じです」

その時姫は何かを考えていたようで急に

「お父様と話したい事が出来たから今日はこれで帰りますね。皆様お疲れさまでした」

と帰って行った。

行動力のあるエナガ様なのでこういう思い付きで急に動くのは少し怖かった。


 まあでも僕にできる事なんて何もないし……隊長との話を終わらせ休憩していると西宮が来た。

「お疲れ、今日はお客様乗せて飛んでる時敵と遭遇したらしいな」

「お疲れ様。そうなんだよ。急に敵が近付いて来て仕方なく戦った」


「戦果は?」

「5匹全部撃墜」


「お前ひとりで戦って全部落とせたの?!」

「いや今日のお客様が偶然照準合わすのが得意な人で3匹落としてくれた」


「戦闘経験者?」

「初めてだと思うよ」


「俺の立場無くなる……」

「大丈夫。相手は立場がある人だから。多分もう一緒に戦う事は無いと思うけど……」


「そうか、良かったような……複雑な気分だ」

「まあ急に人が増えたりは無いだろう」


 その日はその後に少し雑談をして終わった。

その後は普通に西宮と飛行訓練していたのだが、1週間後新人が入って来た。



今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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