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13話 姫?

 声が聞こえてきた方向に視線を向けるとそこには基地には似合わない綺麗な衣装を着た人が居た。

その人を見た隊長が急に敬礼し言った

「エナガ姫!何でもありません」

エナガ姫?!確かこの国の第4王女だ。

「大きな声が聞こえたから来ただけです。あらそちらの人はどこかで……」

「は、初めまして適合者の空翔です!」


「初めましてなのかな?何か会った気がするが気のせいかな?空家は聞いたことが有るが……まあいい。それより今戻って来た戦闘器を操縦していたのが君か?」

「そうです」


「そうか、なんか普通のと違うように見えるが新型機か?」

「そうです。97試戦と呼ばれています」


「これが噂の……と言う事は2機目か」

「そうです」


「操縦した感じはどうだ?私も出来たら乗ってみたいのだが……」

「試作1号機より操縦が簡単になりましたが……姫が乗るのは危険です」

隊長もその言葉に賛同して言った

「カケルの言う通りです。本当に姫は戦闘器が好きですね……」


エナガ姫は少し昔を思い出すようにしながら言った

「私の古い友人がな、小さい時から空を自由に飛びたいと言っていたのだ。色々有って彼とはもう長く会ってないが今頃彼なら適合者となって戦闘機を飛ばしてるかもと思ってな……空を飛んだら彼に再び会える気がしてるんだ。もちろん敵と戦って国を守りたいとも思っているが」

「姫……戦うのは僕たちに任せてください。多分その彼も空を飛んで大好きな戦闘器を守るため戦ってると思いますよ。敵を倒して平和になったら複座式の戦闘器でも作って貰って空を飛んでみるのもいいかもしれませんね」


「そうね。それは楽しそうね。その複座式って言うのが気になるわ……良かったらどういうのか教えて欲しいのだけど?」

「そ、それはまた機会が有りましたら」


「今日は何か私の護衛がうるさいから帰るわ。カケル君ね君の事は覚えたわ。また会いましょう」

「ありがとうございます。また会えたらいいですね」


 エナガ姫は帰って行った。その後隊長とかに「姫に惚れるなよ」と言われた。

どちらにしても複座式は欲しいな……。研究の方に言ってみよう。


 そうして数か月後本当に複座式と爆弾が完成した。少し思ったこれでは戦闘器ではなく攻撃器ではないかと。

複座式は僕以外誰も飛ばす事が出来なかった。発動機も大きいし機体も重いからだ。前後に乗れるようになっていて前席が主に攻撃担当。少し高い位置にある後席が主に操縦担当となっているがどちらからでも普通に動かせる。

名前は97試複座戦と少し長い。訓練時は僕が操縦して西宮君に攻撃担当に乗ってもらう事が多い。

 

 


 


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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