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1話 異世界へ

不定期に書く予定です

 僕がこの国”五島帝国”に帝国歴2580年に生まれた時、前世の記憶を持って生まれた。

前世の記憶と言っても全てを覚えている訳ではない。理由は忘れたが体が動かなく、窓から見る鳥や飛行機の様に空を飛びたかったのだけは鮮明に覚えている。


 その後亡くなった時にこの世界の管理者と名乗る人が現れて

「君、次の人生について何か考えている?良かったら転生しない?」

と軽い感じに聞かれた。


「管理者さんですか?あの、転生って言うのは小説とかで良くある魔法の世界とかですか?」

「そうだよ。話が早くていいね。そう言うのを読んでたって事は異世界に行きたかったりする?」

「もし異世界で空が飛べるなら行きたいですね」

「空が飛べる……それなら丁度いいのが有るよ。魔法が使える世界だけど大丈夫かな?」

「魔法も使えるのですか?魔法で空を飛んだりするのですか?」

「まあそんな感じ。君戦闘機とか好き?」

「はい好きです」

「なら好都合だ。もう君の人生は終わりかけているから急いで異世界に送るね」

「ありがとうござ……」


 言ってる最中に異世界へと送られた。赤ちゃんの時の事は思い出したくないので思い出さないようにしている。5歳(帝国歴2585年)になった時に大きな問題が起こった。


 父から「可哀そうだが魔法が使えないのならこの家に居る事は出来ない」と別の家に養子に出される事となった。


 あれ?管理者さん?魔法使えないの?


 普通、5歳位になると生活魔法という最低限の魔法は使える様に成るらしい。しかし僕は使えなかった。生活魔法を使えない者はその上位である魔法を使えないらしい。だから養子に出されるみたいだが、あまり厳しい家に居るのも嫌なので丁度良かったのかもしれない。

 

 養子に行く家はそら家で僕の名前はかけるなので空が飛べそうな感じになった。

名前だけ飛べても仕方ないのだが……。


 6歳から初等学校と言う所へ通うようになったが自己紹介で将来の夢は”空を飛ぶこと”と言ったらみんなに笑われた。


 13歳から中等学校に入学したが自己紹介では同じく”空を飛ぶこと”が夢だと言った。初等学校と違うのはその時に言われる言葉が

「魔法も使えないのに空が飛べるのか?まあ名前は空を飛びそうだが」

だった。


 僕が15歳になった頃他国で戦争が起こりそうだと言う噂が広まってきた。少ししてこの国に戦闘器と呼ばれる物が外国から伝わって来た。


 ここで簡単にこの国の歴史を説明すると五島帝国と名乗ってはいるが、5つの島に農作物を育てる神と呼ばれたていさんが国を作ったので帝国……。

何か帝国と言うと軍事的に強そうなイメージが有るが実は農業がメインで島国なので他国から狙われないと言うか緩衝地帯として誰にも侵略されたことも無く歴史だけ長い国だった。その国に何故伝わったのかは知らないが、戦闘器という新技術が伝わって来たらしい。

 

 戦闘器についてだが、当初戦闘機と勘違いしていたが正しくは戦闘器らしい。まだ見た事が無いので違いが分からないが戦闘器が正しいみたいだ。


 戦闘機なら前世で好きだったのを覚えている。戦闘機が好きだと言うと何故か戦争が好きと勘違いされてしまうが何で好きな物を破壊したいのだろうか。戦闘機が好きだし痛いのは嫌なので戦争なんか好きな訳がない。


 戦闘機が伝わってから皆から嫌味を言われる事が増えた

「残念だな。折角空を飛べる物が伝わって来たのに魔力無いから無理だな」

等と言われた。戦闘器を動かすのにも魔力が要るらしい。残念だ。

何か有ったら進路は変えれるように成績は上位だったが魔法の実技が0点になるので辛かった。


 でも魔法の先生は優しくて

「君が魔法を使えないのは魔力が無いのではなくて魔力量が多すぎて制御できないからかもしれないよ。魔力が無い人間なんて居ないのだから」と言ってくれていた。


 

 帝国歴2596年に国産初の96式戦闘器が完成し、偶然学校が招待されて見学に

行ける事となった。

空を飛べる乗り物を見れるのに僕は楽しみだった。


 当日天気が少し悪かったが目の前で戦闘器を見る事が出来た。卵状の形で本当にこれが空を飛べるのかとよく見ていたら僕が最後まで見ていたらしく周りに誰も居なくなっていた。軍の担当者さんはそんな僕を楽しそうに見て

「将来これに乗りたいか?」とか聞いて来た。


 そんな楽しい時に嫌な雰囲気を空から感じた。遠くから何かが飛んでくる。その時軍人さん達が騒がしくなった。

「敵飛行編隊発見!空襲警報発令!」

周りに居た軍人さんも「早く逃げろ!」と言ってくるがどこに逃げたら良いのか分からない。

逃げる場所も心配だがこの戦闘器も心配になったので聞いた。

「この戦闘器はどうするのですか?」

「今動かせる者が居ない……見捨てるしか……」

「この付いてる機銃は使えますか?」

「弾は入ってるが訓練用だ。当てられるなら意味は有るかもしれないが……あの高さまでは届かない。それより早く逃げろ」


「貴方はどうするのですか?」

「俺はここを守る。戦闘機を捨てて逃げる訳には……」

「もう逃げる時間はないみたいですね。中を見ても良いですか?一度は乗ってみたかったので」

「中に避難するか?お互いに生き残って怒られるとするか」

「そうですね。では乗ってみますね」


 戦闘器に乗ってみた。中は非常に狭かった。

兵隊さんが「俺には動かせなかったが」と言って操作方法を教えてくれた。


 ……動き出した。


近くの兵隊さんに向かって言った

「これ動きそうですね」

兵隊さんは驚きながら言った

「動きそうだな。これに乗って逃げるか?」

「逃げるよりこの機銃を当ててみたいです」

「いや簡単には当たらないぞ……逃げてくれ。燃料も殆ど入ってない」

 

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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