第195話 猫耳メイドカフェ『ニャンニャンメイド名古屋大須店』⁉本日開店!
ついに迎えたオープン当日。
猫耳メイドカフェ「ニャンニャンメイド」は、朝早くから準備に追われる賑やかなスタートを切った。
梨々香、沙織、瑞穂、そして叔父を中心に、開店に向けて全員が役割を分担して動いている。
「ようこそ、『ニャンニャンメイド』へ!」
猫耳カチューシャをつけた梨々香と沙織が声を揃えて元気よく出迎える。
店内には、柔らかな日差しが差し込み、カフェ全体を温かい雰囲気で包んでいた。
店の中では、何匹もの猫たちがのんびりと過ごしている。
猫がテーブルや椅子の周りを歩いたり、日当たりの良い窓辺で丸くなって眠る姿は、訪れるお客さんたちの心を和ませた。
その愛らしい光景に、訪れた人々は自然と笑顔を浮かべる。
「瑞穂君! 本当にお店がオープンしたんだね!」
店内に入ってきたのは、瑞穂の女友達だった。
彼女達は学校こそ違うが、憧れの瑞穂がバイトを始めたのを聞きつけて来てくれたのだ。
「みんな! 来てくれてありがとう! ようこそニャンニャンメイドへ!」
瑞穂は微笑みながら頷く。
彼女たちは瑞穂と雑談したり、興味津々で店内を見渡したりして楽しそうだ。
そして、梨々花と沙織のクラスメイトやダンス部の後輩も次々とやって来た。
「猫耳メイドカフェってどんな感じになるのかなって思ってたけど、めちゃくちゃ可愛い! これ、全部梨々香が考えたの?」
「うん、沙織や叔父さんとも相談しながらだけどね。でも、自分のアイデアがこうして形になるのって本当に嬉しいよ。」
梨々香の目には喜びが溢れていた。
その言葉に瑞穂も感心した様子で、早速エプロンを着けて厨房へ向かう。
「今日一日頑張ろうね!」
と瑞穂の肩をポン!と叩いた。
瑞穂はその端正な顔立ちと親しみやすい性格で、すぐに店に訪れる女子高生たちの間で話題になった。
瑞穂目当てで来店するお客さんも多く、店内はますます活気に溢れていく。
彼も梨々花と沙織に頼まれてアルバイトとして手伝うことになったが、内心ではこの機会に梨々香との距離をもっと縮めたいと思っていた。
オープンからしばらくすると、店内はお客さんでいっぱいになった。
家族連れやカップル、一人で訪れたお客さんたちが、猫たちとの触れ合いを楽しんでいる。
猫たちはそれぞれ自由に過ごしながら、時折お客さんにすり寄ったり、遊んだりして、そのたびに「可愛い!」という歓声が上がった。
「こちら、ニャンニャン特製オムライスです!」
沙織が笑顔で料理を運ぶと、瑞穂も厨房からデザートを運び始めた。
梨々香は忙しそうに注文を取りながらも、どこか楽しそうな表情を浮かべていた。
「梨々香、これで全員分の料理は出揃ったかい?」
店長である叔父も厨房で手際よく動き、スムーズに仕事が進んでいく。
「ありがとう! みんな、本当に助かるよ」
叔父は店のカウンターでレジもこなし、合間に猫たちの世話もしていた。
「いやー、ここまで大盛況になるとは思わなかったな! みんなのおかげだよ」
叔父の言葉に、梨々香と沙織、瑞穂たちは顔を見合わせて笑顔を交わした。
「でも、これからが本番だよね。忙しいけど、楽しくやろう!」
梨々香の力強い言葉に、全員が頷き、さらに気合いを入れた。
午後になると、さらに多くのお客さんが訪れた。
特にチャチャは相変わらず人気者で、子供たちに大人気だった。
「チャチャ、すごい人気だね。」
沙織が感心しながらチャチャを見つめると、梨々香は満足そうに頷きながら微笑んだ。
「うん。チャチャはお店のマスコット的存在だね」
夕方になり、お客さんの数が少しずつ落ち着いてきた。
忙しさも一段落し、梨々香たちは厨房で一息つく。
「いやー、今日は本当に大変だったね」
瑞穂がエプロンを外しながらそう言うと、沙織も同意するように頷いた。
「でも、楽しかったよ!みんなで力を合わせてやった感じがすごく良かった。」
梨々香はチャチャを抱き上げながら、店内を見渡した。
「オープン初日がこんなに成功するなんて、思ってなかった。これからも頑張らなきゃね。」
叔父も頷きながら全員に声を掛けた。
「今日はみんな、本当にお疲れ様! これからもよろしく頼むよ!」
猫耳メイドカフェ「ニャンニャンメイド」のオープン初日は大成功!可愛い猫たちと心温まる雰囲気、個性豊かな梨々花達スタッフが作り上げた素敵な空間に、皆が癒されていく。こうして、猫耳メイドカフェ「ニャンニャンメイド名古屋大須店」の新たな一歩が始まったのであった――。




