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第139話 ルクス・マギナ攻略作戦 ⁉其の十四

 広間の先に見えるぽっかりと開いた空洞が見える。


 セルフィは遠くからその先を見つめ


「あそこから先へいけそうです。行きましょう」


 と地図を広げて指さした。


 そのとき、リリカが


「レオン、あそこまで競争しよう」


 と駆け出した。


「リリカ様、危ないですよ」


 レオンは小走りでリリカの後を追った。


 リリカは目を輝かせて


「こっち! こっち!」


 と手を振る。


 リリカが空洞の中に入った瞬間、ふっとその姿が見えなくなった。


「あれ?リリカ様!?」


 と驚きつつも急いで足を踏み入れたレオン。


 その瞬間、空間がぐにゃりと歪み、彼の体は宙に浮かび上がり、見えない何かに引きずり込まれるように闇の中に落ちていく。


「うわああぁ!」


 と叫び声をあげ、深い闇に消えていった。


 レオンの叫び声が響いたのを聞いたステラとセルフィは、瞬時にその場に駆け寄った。


 しかし、そこには何もなく、ただ静まり返った奥へと続く回廊があるだけだった。


 セルフィが不安そうに「リリカ様?レオン?いったい…どこに?」


 ステラは周囲を警戒しながら眉をひそめ


「やられたわ。完全に油断していた……これは転移魔法の痕跡ね。二人ともどこかに飛ばされてしまったようだわ」


 セルフィは焦った様子で


「いったい、どこに…?」


 ステラは冷静さを保ちながら


「分からない。むやみに探しても逆に危険ね。かえって状況が悪くなるわ。まずは策を練りましょう」


 一方、闇の転移魔法で飛ばされたリリカとレオン。


「うう、痛い、何だ今のは」


 硬い岩のような物に尻餅をついたレオン驚きながら言った。


「大丈夫、レオン?」


 とリリカが心配そうに声をかける。


「それよりも、レオン大丈夫?相変わらず着地が下手ね」


 と微笑むリリカに、レオンも苦笑した。


 リリカは元の姿にも戻っているようだ。


「ちょっと暗いわね」


 リリカは光魔法で周囲を照らす。


 するとレオンがびっくりして叫んだ。


「リリカ様!その格好!」


 レオンの目の前には全裸のリリカが立っていた。


 レオンはギュッと目を閉じて言った。


「リリカ様、服を着て下さい!」


「いいじゃん!別に。だって小さくてやぶれちゃったんだもん」


 リリカはふてくされて言った。


 レオンは思い出した。


「そうか幼児体型にあうようにセルフィが作り直していたな。体が大きくなって破れてしまったのか。かといってこの状況はやばい。ステラ様とセルフィに殺されてしまう」


 レオンは恐怖を感じ、破れた服と手持ちの布を使い、服を仕立てセルフィに着てもらった。


 パッと見てビキニの水着の様だが致し方ない。


 大事なところはちゃんと隠れて見えないようになっている。


「わあ、レオンいい感じ! 凄く動きやすい」


 とリリカもまんざらでもない様子。


「それにしても、みんなとはぐれてしまいましたね」


 とレオンが残念そうに言った。


 リリカは光魔法を展開しながら


「心配しないで、ステラとセルフィなら大丈夫」


 と言って周囲を照らした。


 リリカが灯す光は、暗い空間に鮮やかに映え、鍾乳洞が不思議な景色を照らし出す。


「うわぁ、綺麗…」


 鍾乳石が無数に連なり、反射する光が鍾乳洞の先まで導くように照らし出している。


「とりあえず出口を探そう」


 無邪気なリリカに引っ張られるように、レオンも立ち上がり、鍾乳洞の奥へと歩き出した。


 鍾乳洞の奥へと進む中、リリカは見たこともないような小さな動物たちを見つけては、はしゃいでいた。


「見てレオン、この子ふわふわの毛が綿みたい!それにあっちのトカゲは光ってる!」


 と興奮しながら、リリカは洞窟にいる珍しい生物たちに目を輝かせていた。


「リリカ様、危ないですから、あまり近づかない方が……」


 と言いながらも、レオンもその珍しい生き物たちに興味津々で、リリカと一緒に珍しい光るトカゲや蛇をじっと見つめていた。


 リリカはご機嫌な様子で


 「なんだか遠足みたいで楽しいわね!」


 と笑顔を見せると、レオンは少し苦笑いを浮かべながら


「そうですね…ですが、何か出てこないか心配で、ハラハラしてますよ」


 と心配そうに周囲を警戒していた。


 一方で、ステラとセルフィは二人の行方を追って転移魔法陣の痕跡を探っていた。


 セルフィが顔をしかめて言った。


 「この魔法陣、今にも消えそうです。なんとか復元できれば……」


 ステラはその魔法陣をじっと見つめ


「闇魔法みたいね。私とは相性が悪いわ。下手に触ると壊れてしまいそう」


 と悔しげな表情を見せた。


 ふたりは焦る心を抑え、なんとか別の方法を見つけ出そうと必死で考えを巡らせる。


 セルフィはしばらく考え込んだあと


「ひとまず、ここに残っている魔力を分析する方法がないか探ってみます。わずかでも情報が得られれば二人の場所がわかるかも」


 と提案し、慎重に魔法陣の分析に取りかかった。


 その頃、リリカとレオンは鍾乳洞の奥へと進んでいた。


 リリカが道を照らす光の範囲を前方に集中する。


 突然、リリカが何かを見つけて立ち止まった。


「あれは何かしら?」


 と指さす先には、鍾乳洞が途切れ新たに鍾乳石の回廊が続いていた。


 鍾乳石の表面には見たこともない文字や絵が刻まれ、何らかの結界が施されているようだった。


 リリカが不思議そうに壁の絵を見ながら進んでゆく。


 鍾乳石が連なる静寂な回廊を進む中、リリカとレオンはどこかから響いてくるかすかな唸り声を耳にした。


 まるで大地の奥深くから湧き出るような、低く不気味な音が空気を震わせ、二人の耳元まで届く。


「ねぇ…聞こえる?」とリリカがつぶやくが、その声にも微かな緊張が漂っている。


 レオンもその唸り声に警戒しながら頷く。


 二人は静かに足を進め、慎重に鍾乳石の回廊を抜けていった。


 リリカとレオンは転移魔法の罠にはまり飛ばされてしまう。飛ばされた鍾乳洞で珍しい生物たちに目を輝かせ、無邪気にはしゃぐリリカ。そして戸惑いながらも付き添うレオン。一方ステラとセルフィは二人の行方を追って転移魔法陣を調べ、なんとか対策を練ろうとする。しかし、鍾乳洞の奥で不気味な唸り声が響き始め、リリカとレオンは新たな試練に立ち向かうのだった――。

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