表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

119/196

第119話 猫耳作戦会議⁉メンバーの最終調整!

 ルクス・マギナ遺跡への攻略任務まで残すところ二日となった。


 メンバーは猫耳三姉妹、チャチャ、そして騎士見習いから見習い騎士へと昇格したばかりのレオン。


 四人と一匹で、これからの戦い挑む。


 ステラはメンバーを前に立ち、ため息をついて言った。


「偵察任務のシミュレーションは立てていたけれど、今回の作戦変更で白紙に戻ってしまったわ。でも、このメンバーなら、何が起こっても対処できるはずよ」


 リリカはこっそりセルフィに耳打ちした。


「ねえねえ?ステラ、きっと作戦立てるの面倒くさくなっちゃったんだよ。きっと!」


「ふふ、そうかも!でもステラ様らしいです」


 と言うと、クスクスと笑った。


「そこ!聞こえてるわよ!」


 とステラに注意され、リリカとセルフィは思わず下を向いて視線をそらした。


「今回の作戦での基本的な配置はこうよ。リリカとセルフィは先頭。セルフィ、道案内をお願いね。背後の警戒は私が担当するわ」


 と、ステラは的確に指示を出しながら続けた。


 ステラはレオンに視線を向け


「レオンはチャチャと一緒に、チャチャの積み荷の護衛を頼むわ。いざという時には、チャチャも戦闘に加わるから、責任重大よ。油断しないで」


 と注意を促した。


「分かりました!積み荷は死守します!」


 とレオンは胸を張って答えた。


 ステラは満足そうに微笑み


「戦闘は基本的に私とリリカが担当するわ。もし戦闘が激化した時には、セルフィ、あなたもサポートに回って。リリカが前線で戦っている間、チャチャとレオンの護衛を忘れずにね」


 と追加の指示を出した。


 セルフィは頷き


「承知しました。リリカ様のサポートもお任せください」


 と自信を持って答えた。


「今回の目的は、遺跡内の魔石と魔獣を一掃すること。いかなる敵が現れても油断せず、必ず慎重に行動すること。明日は全員、しっかりと体を休めて、体調を万全にしておくこと」


 とステラが締めくくると、全員が緊張感を漂わせながら静かに頷いた。


 そこへメルヴィルが研究室から顔を覗かせ、少し笑顔を浮かべながら提案した。


「そろそろ昼食にしましょう。今日は上質なチーズが手に入ったから、ピザを焼いてみたの」


 食卓に座ったメンバーたちは、出されたピザを見て歓声を上げた。


 美味しそうな香りが部屋いっぱいに広がり、リリカはすぐに一切れを手に取ってかぶりついた。


「美味しい!なんだか懐かしい味がするわ」


 ステラも一口食べると、少し考え込むように


「私もそう思う……この味、何かを思い出しそうな気がするけど、何故かしら」


 と呟いた。


 セルフィが微笑んで。


 「もしかしたら、こちらの世界に来る前のお気に入りの食べ物だったのかもしれませんね。お二人ともよく食べていたのかも?」


 ステラはその言葉に軽く頷き


「そうかもしれないわね……何か思い出せればいいのだけれど」


 と遠くを見つめた。


 一方、レオンはピザを黙々と食べていたが、ふとリリカの様子に気付いた。


「すごい……リリカ様、僕よりもずっと食べるんですね!大食いでも勝てないとは!」


 その冗談に、リリカは笑いながら


「だって美味しいんだもん!まだまだいけそう!」


 と元気に応えた。


 リリカのあまりの食欲に


「育ち盛りの女の子だねえ。リリカも。」


 と優しく声をかけた。


 食事が終わると、メルヴィルがチャチャ用に特注した荷物袋を取り出した。


「これ、特注したものだから、使ってみてちょうだい」


 と言って、チャチャに装着させた。


 荷物袋は丈夫で軽量、そして四人分の取っ手が付いており、マットのように広げてその上に座ることができるようになっていた。


「これはすごい!メルヴィルさんが設計したんですか?」


 とレオンが驚きながら尋ねた。


「ええ、三日分の食糧も入るから安心して。水は……ステラとレオンが魔法でいくらでも出せるから問題ないわね」


 と、メルヴィルは説明した。


「さすがメルヴィルさん!」


 とリリカも感心しながら荷物袋を見つめた。


 次に、全員が研究所に用意された武器を手に取った。


 セルフィはその武器の質に驚いた。


「すごい……どれも一級品ですね。まるで六光の騎士御用達の武器みたいです」


「実は、アレクシス王子の計らいで、王族御用達の武器を提供してもらったのよ」


 とメルヴィルが笑顔で答えた。


「アレクが……?」


 ステラが少し驚いた様子でつぶやいた。


「そう、彼が王族の力を使ってくれたわ。彼もこの任務を成功させたいと思っているのでしょう」


 とメルヴィルは頷いた。


 その後、全員が武器を手に取り、それぞれの持ち場で最終的な確認を行った。


 ステラが指示を飛ばしながら、全体の流れを再確認し、リリカとセルフィも戦闘のイメージトレーニングを始めた。


 レオンは、特に魔法の調整についてステラとセルフィからアドバイスを受け、慎重に練習を繰り返した。


 魔力を無駄に消耗しないように、細心の注意を払いながら技術を磨いていった。


「まあ、なんとかかたちにはなったわね」


 とステラが最後に確認すると、全員が緊張感を持ちながらも頷いた。


「明後日からは、いよいよ本番よ。全員で力を合わせて、必ず成功させるわ」


 とステラは力強く言い放ち、その言葉に皆が決意を新たにした。


 ルクス・マギナ遺跡への最終準備を行うステラたち、チームの結束力が試される任務を前に、ステラの指導力が試される。メンバーたちの個々の能力をどう発揮させるか、いくつものシュミレーションを組み立てていく。そして、アレクシス王子のサポートを知り、「アレクに会いたい……」そんな衝動にかられるステラであった――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ