報告 桐生家 前編
ふははは!驚いたか?ゲリラじゃあ!!
あの後ベットイン!なんて事はなく、普通に1人でベットに入った俺は……
「――!?」
戦慄していた。何故か布団の中にレイナ姉がいたから。
ちなみに今俺は夏休み期間という事で実家の馬鹿でかいベットの中にいるのだが……この馬鹿でかいというのが不味かった。
いや、これそもそも彼女がいる身で他の女と同衾している時点でアウトなのだけれども、それより不味いのが場所である。主にレイナ姉の頭の位置。そこはマイサンのいる場所じゃぁあ!!
「すぅうぅぅ……ふへ」
「――ッ!!――ッ!!?」
やばいやばいやばい!これはいくら姉でもアウトッ!?
もし万が一にもこの姿が見られたら終わりだ。人の口に戸は立てられぬ。確実に美琴の耳に入ってしまう。そう、彼女の耳にだ。そんな事になったら………12時間で破局という記録を打ち立てる事になってしまう。それは、何としても防がねばならな――
「奏斗さま。朝で………何という……」
志帆姉ぇえええええええ!!!?!?
「分かってます。分かってますから大丈夫ですよ奏斗様」
わ、分かってる?そ、そうか。この状況が俺の意図したところではない事に気づいてくれたのか。
「早速、第二婦人を決定されたのですね」
「違います」
姉です。
「では、私は――」
次の瞬間、志帆姉の姿は掻き消え、フニっと俺の背中に軟い感触が……?
「背中、第三婦人の座をいただきます!」
「ごめんどうしてそうなった!?」
いや、本当にどうしてそうなった。何故そこで俺の後ろにくっつく。そこは俺の管理者として志帆姉を引き剥がすところでしょう!?
「ねえ。志帆ね――」
「断ります」
「まだ何も言ってないけど!?」
「一点ものにつき返品交換は不可です」
「そもそも貰ってない!?」
「………(ぽす)」
だ、ダンマリ決め込みおった!それはズル、痛い!?いた、痛いから頭で背中をぐりぐりしないで!?
「奏斗ちゃ〜ん。美琴ちゃんが来てる………あら」
何故ここに母さんが!?しかも今、聞き捨てならん事を言われた気が
「もう第三婦人まで決めたのね〜。レイナはちょっと要相談だけど、志帆ちゃんはいいと思うわ〜」
「そこは反対しようよ!?息子がはハーレム作ろうとしてんのよ!?」
「男の三大義務よ〜」
男の三大義務とは「教育」「納税」「多重結婚」である。
ちなみに女性は前世と変わらず「教育」「納税」「勤労」だったりする。なんかすみません。
「奏斗さん!おはようござ……」
み、み、みみことぉ!?
「そんな――」
はい破局!やばいってこれは。早く言い訳を言わないと――
「だ、第一婦人の私が、先を越されるなんて」
…………あっはい。もう2人が第二、第三婦人なのは決定なんすね。
「いや、まだ何も起きてないから。うん。説得力ゼロだけど何も起きてないです」
「でも奏斗さんの初めてを奪われたことには代わりなくっ!」
そんなにショックだったのか。それこそ前世の男どもが彼女の初めてを重視する位には重かったのだろう。だってこの世界男少ないし。……ここは今から一緒に寝れば1番だよ、という超理論でいくか?そうすれば少しは慰めになるんじゃないだろうか。
「まだ俺布団から出てないし、今からね――」
「大丈夫よ美琴ちゃん。奏斗ちゃんの初めては私がもらってるから」
「――ッッ!!?」
な、成程!確かに初めての定義にもよるけど広義で言えばお母さんが初めてだ!
それなら美琴も気にしないですむ――
「それにレイナと志帆ちゃんはもう二桁一緒に寝てるから今更よ〜」
「そん、な……!」
「んなわけ――」
なんて言う事言うんだ母さん!せっかく美琴の精神状態がいい火うに言っていたのに!というか俺レイナ姉と一緒に寝た事なんて………あったわ。(一学期終盤にて)
で、でも志帆姉は、
「よく稽古終わりに一緒にお昼寝してました」
やってたぁ!?
「な、な、ななんて羨ましい」
「汗の匂いがするショタ奏斗様……プライスレスでした」
「ふ、ぐぅ!?」
あ、倒れた。ん?こっちに倒れてきてる?
「ご、ふ!」
俺の腹に頭直撃。
「これを三位一体っていうのね」
「ちが、う」
「あ、いい匂い」
下半身辺りにはレイナ姉、上半身には美琴、背中には志帆姉……俺、斎藤と同類になっちまったよ。
ゲリラとは、急に来てすぐ居なくなる事を指すのです。(適当)




