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転生先は貞操観念逆転世界!?  作者: 晶洞 晶
第二章 夏休み編
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罠の戦争

 終業式が終わった後の生徒会室にて……


「は〜い。みなさん一学期が今日終わりました。今日までお疲れ様でした〜」

「「「お疲れ様でしたー」」」


 うん。お疲れ様だわ。ほんと。人前に出るのあんま慣れないくせして生徒会なんぞ入ったもんだから初期はほんと大変だった。


「まだ気を抜きすぎてはダメですよ。夏休み中も学校に来て文化祭の調整を行わなければならないんですから」

「はいはーい。わかってるって副会ちょー」


 佐藤先輩が緩んだ空気を引き締めようとするが、まぁ上手くいかない。だって夏休みだもの。


「それで〜奏斗くんは夏休みの予定決まってるのかしら〜?」


 △▼△▼△


「それで〜奏斗くんは夏休みの予定決まってるのかしら〜?」


 茜さんのその発言を聞いた瞬間私は「ついに来たか……」と思いました。

 そしてそれは皆さん同じのようで奏斗さん以外の空気がピリピリと張り詰めます。


「7月は里帰りをする事になったんですよ」


 ナイスです!奏斗さん!あらかじめ妨害工作をしておいて良かったです!


『じゃあ夏休み3日目から2泊3日で熱海の別荘にお邪魔してもいいか?』

『はい!勿論です……あ、一つ奏斗さんにお願いが……』

『ん?………ふむふむ………茜先輩に予定を聞かれたら誤魔化す?』

『はい。茜さんの青龍院は海に対するこだわりがすごいんです。プライベートビーチを世界中に持ってるくらいにはすごいんです』

『ほほう』

『なので、山をテリトリーとしている虎白院の別荘に行くと聞いたら強引に自分の所に連れて行こうとするでしょう』


(自分の領域なら多少の無茶ができますからね。奏斗さんへのアピールには打ってつけです)


『……そんなことする?』

『はい。します。なんなら家に着いてきたとしてもうるさいと思います。鍋奉行ならぬ海奉行ですから』

『海奉行……そんなものがあるのか』(ありません)


 ふ、ふふ、ふっふふふふ。残念でしたね茜さん。今回は私が奏斗さんをいただきます!


「ん〜でも奏斗君の実家って〜隣の市じゃなかったかしら」

「(ビクッ!?)」


 ――ッ!?何故それを!?私ですら家の者に一ヶ月もストー、ではなくて探らせて得た情報だと言うのに!!!……………もしかして、茜先輩はストーキングをしたんですね?


「茜さん。なんでそれを知っていらっしゃるんですか?もしかして……奏斗さんのストーカーですか?もしそうなら人として許せる行為ではありませんが」(どの口が言う)

「確かに……」


 ふふ。奏斗さんの警戒心が上がっていますね。私のお気に入りは渡しません。


「生徒会長権限で個人情報見れるのよ〜。やっぱり全校生徒とは行かなくても生徒会の子だけでも把握しておけば何かあった時安心んでしょ〜」

「会長――ッ!」


 クッ!そんな返しがあるとは!奏斗さんの茜さんを見る目が輝いてしまっています。


「そういえば〜私夏休み3日目から熱海にいくのよ〜。運が良ければあえるかもね〜?」

「あ、確かにビーチが近ければ会えそうでs「わ〜偶然ね〜奏斗君も熱海に来るんだぁ〜」………やっべ(小声)」


 ああ!奏斗さん!……これはまずいですよ。私と奏斗さん、秋穂さんと芳田さんのダブルデート計画が崩れてしまいます。


「ねえね、奏斗君。どうせ一緒ならうちの別荘に来ない?」

「すみません。先約があるので……」


 さ、さすがです!ちゃんと断ってくださるなんて女前です!すごくかっこよかったで――


「でも、家には露天風呂があるわよ〜?しかも、こ、ん、よ、く」

「詳しくっ!」


 エッチです!奏斗さんは変態です!何故、女の裸体如きに惹かれてしまうのですか!異性の体なんてそんな魅力的では………あ、鼻血が。訂正します。奏斗さんのは別ですね。


「あ、でもやっぱり。約束は約束なので」

「う〜ん。じゃあ仕方ないかしら〜。……じゃあ私が奏斗君の方に混ざっちゃだめかしら〜?」

「え、でもそれは……」

「私は後輩()達と仲良くなりたいだけだったんだけど……」


 あ!おっぱいが好きな奏斗さんに上目遣いで、谷間見せるのは反則ですよ!


「………美琴。会長いい人だし、混ぜることってできないかな……?」(小声)

「うっ……」


 あ、茜さん。これを狙っていたんですね――ッ!!私が、私が奏斗さんのお願いを断れないことを知っていてこんなことを――ッ!!!


「……う、うちの別荘は大きいので……あと一人二人ぐらい余裕です。……なので大丈夫です」

「そうか!ありがとう美琴!」

「はうっ!」


 ああ……!奏斗さんのゼロ距離スマイルショットはダメです!幸せすぎて不整脈で死んでしまいます!ほら、だって、今「ありがと〜奏斗君!」って笑っている茜さん(勝者)を見ても(敗者)は何にも感じないくらいに、幸せです。


 ……でも、だからこそコレを私は聞き逃してしまうのです。


「あと一人二人は余裕なのね〜!じゃあ他の生徒会メンバーも誘わない?……いろんな水着が見れるわよ〜」


 茜さん一人だけならまだ、やりようがあったのに……


波乱の予感――!

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