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転生先は貞操観念逆転世界!?  作者: 晶洞 晶
第一章 中学入学編
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看護室

「師匠さっきのは酷くないですか?」


「あらぁん。あの程度で文句を垂れるなんて随分と軟くなったわねぇ。そう思うでしょう?秋穂ちゃん♪」


 ん?もしかして武道の世界ではこれが普通だったりするの?一ヶ月ぶりに会った弟子に奇襲仕掛けることが?


「うちではあの様な事は出来ませんよ。恐神流特有の文化だと師匠から聞いています」


 秋穂が何やらかしこまった言葉使いでそう答える。……なぜ?このオカマに敬意を払う必要なんてないと思うんだけど。通り魔とやってる事変わらんし


「秋恵ちゃんがそんな事言ってたのぉ?失礼ねぇ。秋恵ちゃんも昔はよく私に奇襲仕掛けてたのにぃ」

「それは……なんというか……」


 困ってる。これ絶対師匠に原因があるやつだよ。本人にそれを伝えるわけには行かなくて困ってるやつだよ。


「これはなかなか貴重な瞬間ですね」


 と、突然美琴が小声で囁いてきた。


「……?確かに、オカマとJCの組み合わせは貴重かもしれないけど……」

「そうではありません。いえ確かに珍しいですが、私が言っているのは二大流派のトップ(武蔵)跡取り(秋穂)が二人きりで話しているこの状態の事です。」


 ほうほう。二大流派か……うちってそんな凄いところだったの?道場の規模からして、地域密着型の道場だと思ってたんだけど……支部的なアレだったんかな。


「うちが二大流派?」

「はい。仁保无(にほん)の武道と言えば、空手、柔道、剣道、そして恐神流と祠堂流の古武術が上がるくらい凄い流派ですよ」


 へーそんな凄かったんだー。(受け入れられていない)でも俺は秋穂に会うまでまで祠堂流なんて知らなかったけどな……あれかな?東の東大、西の京大みたいな感じかな?東の恐神、西の祠堂ってな。


()の祠堂と()()の恐神という様に知られていますよ」


 ………ん?


「超人の恐神?」

「はい。恐神流を身につけられる人はもはや人を超えているという意味だそうです」

「そっか……ありがとう」

「い、いえ、大したことじゃないです!」


 悲報。人間辞めていた。……いや、待て!俺はまだ免許皆伝を貰っていない!つまりまだ人間だってことに「あと、恐神流は免許皆伝の見込みがない場合、男性相手でも道場から叩き出すという事でその門の狭さも特徴ですね。祠堂流は誰でも入れるんですよ!」……母さん。俺は人外になる未来が待っているそうです。


「なーにコソコソ話してるのよ〜。もしかしてできちゃった?傷ついた戦士とそれを癒す聖女、王道の組み合わせじゃない?」

「んな訳あるか!つーか、数時間程度で妊娠したかどうかなんて分かんねえよ!」

「か、奏斗さん、の子供が……」


 なんて事言い出すんだ、このオカマは。まだ俺は父親になりたくないし、初めては夜のお店で捨てるって決めてんだよ。そこで、肉体の方の訓練積んでからいずれ作る彼女と……って考えてんの!だから誤ちなんて起きないんだよ!だから、そこ!美琴も顔を赤くしてお腹を撫でるな!ガチみたいじゃないか!


「いいわ、いいわ!青春って感じがするわ!」

「あんたのせいで、赤秋って感じだよ」

「このまま見ていたいけどそろそろ見学に行きましょう。今なら最後の見学場所は間に合うはずよ〜」

「聞いてねえし」


 そう言って外に出た師匠に俺たちは着いて行った。

晶洞晶の豆知識コーナー!(最初で最後)

『空手』

 空手には実は流派があるんです。茶道と一緒ですね。「松濤館流」「和道流」「剛柔流」「糸東流」という四つの流派を総称して四大流派って呼びます。松濤館流が一番競技人口が多く大体6、7割が学んでいる……という記憶です。割合に関しては間違ってるかもです。

 そしてこの四つに共通するのは精神面を大事にするって事ですね。空手は「から」の「て」。つまり、実際に使うのではなく、空手を通じて精神面を成長させようって感じです。でも、防具をつけて組み手をやったりするので護身術としても十分役立ちますよ。(作者は松濤館流です。黒帯持ってます)


 と、ここまで見た人の中には「極真空手っていうのを一番聞いたことあるんだけど……」と、思った人も多いんではないでしょうか?という訳でそっちも説明しますね。

 極真空手っていうのは、フルコンタクトという分類の空手なんです。(ちなみに四大流派は伝統空手です)フルコンタクトというのは、空手特有の寸止めではなく実際に拳を当てる流派で、わりかし最近のものです。そしてその中の極真館という所で教えているのが極真空手と言うわけなんです。

 でも、オリンピックでは伝統空手が採用され、極真空手の分類であるフルコンタクトのやり方は採用されませんでした。では、なんで極真空手が有名なのか?という疑問が出てくるんですが、その答えは簡単です。極真空手は直接攻撃の流派=総合格闘技に出られる=テレビorネット配信に出る。というカラクリです。これによって一気に知名度が上がった訳ですね。(筆者の偏見ですが、若者は直接攻撃ができる方が楽しいと感じるから、というのもあると思います)


 最後に空手をやってみようかなーなんて思ってる人へ、オリンピックに出たい、精神的な成長をしたい、させたいって場合は伝統空手、喧嘩的な強さが得たいならフルコンタクトって感じですかね。

 でも、伝統空手でも組み手を行ったりと十分喧嘩的な強さは得られますし、フルコンタクトも型をやったりするので、「これなら、絶対にこっち!」とはなかなかはっきり言えません。

 だから、一番大事なのは道場選びです。道場によって、型を重視するか、組み手を重視するか、両方やるか変わりますから。私の友人も道場を移ったら、組み手ばっかの場所であんま楽しくなくなったって言って辞めちゃいましたから。なので、いろんな所の見学に行くといいですよ。


なんか本文短いからやってみたけど……もう辞めよっかな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] よくわかりましたねwへぇってなりましたよ ってか何気に黒帯持ってんのが一番わろえたw 精神力(妄想力)がちゃんと鍛えられてるようで、効果あったんすねw
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