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転生先は貞操観念逆転世界!?  作者: 晶洞 晶
第一章 中学入学編
28/67

家くる?

 母さんがまさかの教員になっていることを知ってから一ヶ月、今日はなんとテスト一週間前である。


 ――カリカリカリ

 ―― ペラッペラッペラッ

 ――ゴシゴシゴシ


「……共テ前の浪人生?」

「……塾で見覚えがある背中だよね」


 教室に入った俺と祐樹が見た光景は……ロボットのように無表情でノートにペンを走らせるクラスメイトだった。


「先週までさ、普通の教室だったと思うんだけど」

「よかった。僕がボケたわけじゃなかった」


 だよな。先週まで和気藹々としたクラスだったはず。なのに休日が明けたらこんな事になっているなんて……まさか、これは妖怪の仕業!?


「祐樹。お前時計を持ってないか?」

「残念だけど、それはないと思うな」


 クッ……ならどうしてこんな事に!あのいつも元気な三人娘すら顔から表情を消して勉強してるんだぞ?これが受験前ならわかるけど今回は定期テスト。しかも前期だ。まだ全然焦る時じゃないだろ!焦るのは留年がかかる学年末テストだろ!


「とりあえず僕たちもやろうか」

「そうだな。お前はともかく俺は普通科だしな」


 必死さは違うけど俺も勉強しないとな。留年はしたくない。


 △▼△▼△


「それはクラス替えがかかっているからです」


 俺たちは昼休み、机をくっつけて一緒に食べている美琴の説明を聞いていた。

 え?学食はって?ハッ……前に行ったら戦争が起きたよ。だからそれから自重してる。

 それはまた今度で良くて……なんでクラス替えがここで出てくるんだ?


「一般教養のテストに加えて特別教養のテスト。その二つを加えた合計点で成績が出ます」


 うんうん。そこまでは俺も知ってる。


「そして、一学期前期、後期、二学期前期、後期、三学期の学年末、全範囲確認テストの6つの合計点で順位がつくんです。そして二年進級時のクラスはその順位順で分けられます」


 なるほど。そういうことか。そりゃみんな必死に頑張るわ。将来のことを考えたらできるだけ上のクラスにいた方が絶対にいいもんな。いい成績=就職活動が楽、だしな。


「なので毎年テスト前は空気が殺伐とするのですが……今年は奏斗さんと芳田さんがいたので一組の人達はすっかりテストの事を忘れていたんです。そしてこの休日に奏斗様成分が抜けて現実を直視せざるを得なくなり、今更焦っているという事です」


 まって。奏斗成分ってなに?それが抜けると現実を直視するってさ……俺が薬物みたいじゃん。


「….…奏斗って何か変な物質を放出してるの?」

「してねえよ!?」


 俺はショックだぞ。親友のお前にそんな事言われるなんて!それに、そんなこと言ったらお前も王子様オーラって言う謎の物質だしてるからな?

 そういって心の中で祐樹に猛烈な批判を送っていると美琴が少し躊躇うように聞いてきた。


「その、奏斗さんは勉強の方は大丈夫ですか?」

「一応毎日やってるから大丈夫だと思うけど?」


 なぜそこで俺が?もしかして俺勉強してないイメージ?だとしたらちょっとショックだな……一応これでも、わからないところは志帆姉に聞きながらしっかり勉強してるんだぜ?


「そうじゃなくて虎白院は桐生が一組から落ちないかを心配してるんだよ。桐生は男性科じゃなくて普通科だからな。成績が落ちればもちろんクラスも下がるんだ。ちなみに私も祐樹が落ちないか心配だ」

「なるほど……」

「僕もか……」


 俺のクラスは俺と祐樹がいるせいで男性科は一人しかいない上に、そいつが学校に来ないもんだからすっかり忘れてたよ。そうなると、俺も本格的に勉強した方がいいかもな。祐樹と美琴それに秋穂と違うクラスにはなりたくないし。……向井さんは最近仲良くなったとは思うんだけど未だに苦手だ……。


「あの、奏斗さんを信用していないわけではないのですが、やっぱり心配で……」

「うん。わかってるから大丈夫だ」


 美琴がちょっと焦ったように言い訳を言ってきたから、安心させるように優しく「大丈夫」と言ってあげる。ついでに頭ポンもやっておく。


「ふぁ!?」


 うーん。それにしても勉強か……俺は必要だからやってるだけでそこまで好きではないんだよな。これ以上やるとなるとモチベアップの工夫が必要。なんかないかな……


「あ、あにょ、てが……手が乗ったまま……」


 うーむ。難しいな。なかなか出てこない。こういう時は一回頭を空っぽにするんだ。……それにしても美琴の髪って触り心地がいいな。「あ、あのちょっと恥ずかしいといいますか!?」姉さんといい勝負だ。……じゃなくてモチベアップの方法を考えないと。モチベ……楽しい……遊ぶ……友達……これだ!


「俺の家で勉強会をしよう!」

「「……へ?」」

「……なるほど。それはいいアイディアだね!」


 だろう?お前もそう思うよな!友達と勉強会ってそれだけで盛り上がるもんな!


「じゃあ今日学校終わったらそのままこいよ」

「いいね。そうしよう!」


 あとは、志帆姉にも連絡入れておかないとな……あ、そうだ。美琴達に聞いてない。


「美琴は今日の放課後予定ない?なかったら美琴もこない?」

「えっと……予定はないので行けはするんですが」

「じゃあ。来れる?」


 よし!予定はないっと。ならあとは参加の了承を得るだけ!お。祐樹の方も秋穂の説得にかかってるな。やっぱりあいつもテンション高くなってるんだろうな。俺もだけど、転生してから始めての友達との勉強だ。興奮しないわけがない。


「う、うう……い、行きます」

「よし!」

「奏斗。秋穂もくるって!」

「ナイスだ。祐樹!」


 これで楽しい楽しい勉強会が開ける!


友達が家に来るって小さい時はやたらと嬉しかったよね……今は片付けが面倒臭いっていうのが先にくるけど。これが大人になるってことか……


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