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転生先は貞操観念逆転世界!?  作者: 晶洞 晶
第一章 中学入学編
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虎白院美琴

 私は虎白院 美琴。五大家の一つ、虎白院の直系。だからそれに見合うだけの能力をつけようと思って努力し、同世代で一番と言っても過言ではない教養を身につけた。そのおかげで、私自身の能力、見た目、家柄、この三つに惹かれて殿方が寄ってくるので、みなさんの殿方に選んでもらえたら幸せ、という考え方と違い私は好きな殿方を自分で選びたいと思うようになったんです。

 けれど、現実において私が惹かれるような男性は存在しませんでした。

 そのせいでライトノベルとか、アニメとかにのめり込んでしまったのですが……

 まぁ、だから桜堂学園に入学した時も大して期待はしていなかったんです。


 ですが入学式の日、私は自分の理想と出会いました


 まずあのルックス。あの引き締まった体からは普段から運動をしていることがわかりました。やっぱりかっこよくて運動できる方は素敵ですよね。


 そして代表挨拶。私に代表挨拶の打診が来なかったので、他の方に負けたのだということはわかっておりましたが、まさか男性が主席だとは思いませんでした。ご自身もすごく聡明な方だということもとっても好印象です。……もしかしたら運動の方で入学したのかもしれませんが。


 まぁ、どちらにせよすっごく努力なさる方だということには変わりありませんからあまり関係ありませんね。


 あとは、挨拶の内容を自分で考えてくださるくらいに、真面目な方なのにその原稿を忘れてしまう、そのギャップもよかったです。……あと声もすっごくよかったです。


 もうこの時点で私の中では理想の結婚相手第一位になっていたのですが、(一位以外はいない)そこにさらに教室での出来事が私に追撃をかけてきました。


 まず一つ目が、あの笑顔です。あれは反則です。あんなもの見せられたら女の子は一撃です。……それに加えてちょっと悪そうに笑った顔が見れたら最高でした。


 もう一つがあの褒め言葉攻撃です。こう見えて、立場上人の嘘を見抜けるんです。まだまだお母様には及びませんが。


 そして、私の目が間違っていなければあの時桐生様は嘘をついていなかった……つまり、私のことをす、すきって……!お、おお、落ち着くのです、わたし!!あの時はギャップが好きと言われただけで私を好きと言われたわけでは………でも桐生様が言ったギャップって私のものですから、ギャップ=私になるわけで……それってやっぱり……ッ@#¥%#¥@#!!






 ふぅ……すこし我を失ってしまいました。

 まさか思い出すだけであそこまでの威力があるなんて。恐ろしいです。


 ああ、でもいいところだけではなく少しだけ減点部分もありました。


 それはあの危機感のなさです。


 私に対してもそうでしたけど、桐生様は女の子に対して気さくすぎるんです。あんな簡単に笑顔を見せたり、ましてや、て、手をにぎるなんて……!!


 ま、まぁそのおかげで私は手をつなげたから(握手だよ)別に悪くはなかったのかもしれませんが……


 あともう一つが寮のことです。まさか桐生様ほど魅力的な方が寮に住むなど前代未聞ですし、そのことをあの場で言うこともありえません。

 そのせいで、話を聞いていた女子たちが寮に入るための手続きをしに駆け出しましたから。桐生様はご自身の価値をわかっていません。駆け出した女子は全員桐生様を狙っていることに気づいていないのでしょうか?……ああ、駆け出した者だけでなく元々寮に入っていた者もですね。私たちに対して勝ち誇っていましたから。……まぁ、私も使用人に連絡して確保させましたからどちらかというと、勝ち誇っていた側なので特に苛立ったりはしませんでしたけれど。


 あ、もう一つありました。お姉様をお部屋に日常的に入れていたことです。

 このことには、もはや驚きを通り越して怒りが込み上げてきました。……もちろんお姉さんのほうですよ?

 いくら桐生様が気になさっていないとはいえそこは姉として断るべきなんです。そうでないと、桐生様が他の方に対して無自覚に同じことをして、危険な目に遭うかもしれないのです。

 桐生様に忠告してくださっていた芳田様も知らなかったようですが、男性が女性を自室に入れること、または故意に二人きりになることはyesのサインという暗黙の了解があるんですから。


 まぁ、結論として桐生様の評価はプラスの面とマイナスの面が相殺しあってギリギリ合格点といったところでしょうか。桐生様にはもう少し常識を身につけてもらわないと。……実はその浮世離れしたところも魅力的だったりするんですが、それは秘密です。


 さてと、家の者に連絡して男子寮の警護を強化しておきましょう。もちろん学園側も対策を講じていると思いますが、()()()()怖い思いをさせる可能性は排除しておきませんとね。万が一があってからでは遅いですから。

男性に….じゃないんだね。美琴ちゃん。

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