紅魔ノ従者
...その頃...
「にしても...さっきの白黒の奴弱かったな」
『本気ニナル必要ガ無カッタナ』
「だな...にしても...」
...スーッ...
「この力は驚いたな...何もない所から刀が出るなんてな」
『ソレガオマエノ本来ノ力...具現化ノ能力ダ』
「具現化の能力か....」
...スーッ...
[...もしかしてあの男がお嬢様の言っていた男...今何もない所から刀を出した....一体、何者なのかしら...]
「...なんかいるよな...ガラナ...」
『ソウダナ、イルナ』
[...私の弾幕で試してみるかしら...]
...スッ...カチッ...
「ん?なんだありゃ?」
『避ケルカ弾ケ、デナイト死ヌゾ?』
「は?」
...シュッ...
「な!?」
...ガキン...
「うぉっ!」
...キンキンキン...
『フフフ、何時マデモツカナ』
「笑ってんなよ!」
『ダッタラ掴メ、ソウスレバ分カルゾ』
「掴む?」
...パシッ...
「...ナイフ?」
...キョロキョロ...
[私の弾幕を素手で止めた!?そんな事出来るはずない....]
「...あそこか...」
...シュッ...
...ストン...
[私の居場所がバレてる!?...いやそんな筈...]
...チャキッ...
「え...?」
「...あんたか...ナイフを投げたのは...」
[いつの間に...]
「...いい匂い...花の香りか....」
「え?」
「...落ち着くな...」
「あの...この物騒な物...下ろしてくれないかしら」
「...いいけど...」
...スッ...
「...あんた...俺に何か用か...?さっきからずっと俺につきまとってるみたいだが...」
「そうね、用と言えば用ね。私ではなくお嬢様がね」
「...お嬢様?」