常闇ト焔
····霧の湖にて····
····寒い···苦しい···眠い····
「···ん···」
···ザッ···
「俺はこんな所で何を····」
····真っ黒な服に赤い目···人には見えなかった····
「·····」
····ザッザッザ····
「···俺は何者なんだ···」
····歩く青年····
····キーン····
「···くっ···」
『オマエハ····レイヤ····ワガブンシン····』
「···お前誰だ···」
『···ソウダナ···ガラナ···トダケナノッテオコウ···』
「···そうか···」
「そこの貴方···何をしているのかしら?」
「···誰だ···」
「博霊霊夢、ただの巫女よ」
「·······」
「貴方は何者かしら?」
「········」
「もう一度聞くわ、貴方は何者なの?」
「·······」
「答える気ないみたいね」
「···なぁ···」
「何かしら?」
「···俺が何者か···知る意味があるのか?」
「意味?貴方が何者で何故ここにいるのか···知る必要があるからかしらね」
[···何故かしら···この男から少しだけど妖気の感じるわね···]
「···そうか···」
「で貴方は何者なの?」
「教える義理はねぇ····知りたきゃ力ずくで聞き出してみろ····」
「そうね···そうするわ」
····ドーン····
「さて···弱そうな奴だから直ぐに倒せるわね···」
「···ククク···」
「何故!?」
「···俺が弱そうか···」
『トクベツダ····ワレノチカラヲカシテヤル····』
「···ああ···」
[何故なの!?さっきよりも妖気が高まってる!?]
「···終わりだ···〘焔槍〙スピアーズインフェルノ....」
····ドカーン····