そういう時代
上も下もない白い空間がどこまでも無限に広がっている。その空間に一つの意志があり、その意志を人は神と呼ぶ。
ある時、神は白い空間を黒く染め上げ、太陽を中心に様々な星を創った。輪っかを持つ星、氷やガスで出来た星、中には生物が誕生した星もあった。
神はたまに、星に隕石を衝突させたり、ブラックホールを出現させては、その結果を見て悦に入った。
そらからしばらくして、神は飽きたのか、全ての星を消滅させた…。
そんな様子をテレビで観ていた人間達は、神の行動に驚き、笑って泣いた。
人が神を創る時代、神すらも人間の娯楽の一つとなり…。