表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バド百合  作者: あゆふ
8/8

第8話

今は夏休みそして…


春香「今日はなんと!みつき先輩の家でお泊りだああああ!!」


そう、部活が終わり今はお泊りのための準備中

みつき先輩が迎えに来るという事で待っているのだ


春香「結局、昨日で準備しちゃってするもんないんだけどな」


相変わらずいいことになると準備が早いのが私のいいところ?だ

みつき先輩が来るのは8時…そして今は7時半!!


春香「あーもー、本当私ってば先輩の事好きだよな…」


みつき先輩と二人きりなんて帰り道くらいしかなくて

お泊りで二人きりはもう本当に誰にも邪魔されないって事だよね?


春香「じゃあ、その、キッスとか…あああああ!!ファーストキス!?うははああ」


一人で暴れていると


母「うるさいわよ!静かにしなさい!お友達くるんだったら早く準備しなさいよ!!」


お母さんに怒られた

テンションが少し下がる


春香「ごめんなさい!準備しまーす」


春香がなんやかんやしていると

あっという間に30分が経ちチャイムの音が聞こえる


春香「みつき先輩だ!!」


春香はすぐに自分の部屋を出て玄関へ向かう

そして扉をゆっくりと開ける


みつき「春香!迎えに来たよ」


みつきが笑顔で春香に言った


春香「待ってました!!準備できてるのですぐに行きましょう!」


春香がそう言うと


みつき「張り切りすぎだよー、ゆっくりでいいからカバン持ってきて半分持つよ」


春香「は、はい!分かりました、今持ってきますね」


そう春香は言うと自分の部屋へカバンを取りにいった

すると春香の母がみつきに声をかける


母「あら、あなたが春香の先輩のみつきさんね」


春香の母の問いかけに


みつき「はい!そうです、春香、私の事話してたんですね?」


みつきが嬉しそうに春香の母に尋ねると


母「もう、あの子本当に変わったんですよ、部活入ってみつきさんが先輩で、中学の時なんかダラダラやる気のない子だったのに」


春香の母は続けてこう言う


母「みつき先輩のような人になりたいって言って、バドミントンの動画や自主的に練習したりしてるんですよ」


春香の母が嬉しそうにみつきに話している


みつき「春香がそんな事言ってたんですね、なんだか照れます」


恥ずかしそうにみつきが言った

続けて春香の母も


母「これからも、春香と仲良くそして部活でもよろしくお願いしますね」


丁寧な春香の母の言葉にみつきも


みつき「もちろんです、私も春香大好きですよ」


そういう話をしていると


春香「先輩おまたせです!!ってお母さんなんでいんの!?」


春香が驚いたように母に言った


母「ん?あなたの憧れの人とお話してたのよ」


笑顔で春香の母が言った

春香は慌てて照れながら


春香「そういうこと言わなくていいから!じゃあみつき先輩いきましょ!」


春香がみつきの背中を押すと


みつき「は、春香のお母さん行ってきますね!」


押されながらみつきが言った

笑顔で春香のお母さんが二人を見送った。


街頭で照らされている道を二人で歩いていると

みつきが不意に


みつき「春香、私の事憧れてるんだね」


と言った

春香は慌てながら


春香「え、もしかしてお母さんが何か言ったんですか!?もうあの人おしゃべりなんだから」


少し怒ったような顔の春香を見てみつきが


みつき「本当に嬉しいよ、春香のような可愛い子に憧れられるなんてね」


といじわるな口調でニコニコしながら言った

それを聞き春香は


春香「もー、先輩本当からかうの好きですよねー」


ほっぺを膨らませている春香に


みつき「ごめん、ごめん、ほら家についたよ!」


みつきがそう言うと少し大きめの家が目の前にあった

ここがみつきの家である


春香「えっ!家大きいですね、私の家の2倍くらい…」


春香がそう言うと


みつき「そうかな?まぁいいから家にあがりなよ」


そう言うと

二人は家に入っていった


みつきの家は広く、ソファーや大きめのテレビがあり

余計なものがなく、あるのはバドミントンの道具などであった


春香「先輩の家綺麗だな~、私掃除苦手だし…」


ため息をつく春香に


みつき「ありがと、でも私バドミントンくらいしかしてないから他の事は興味あんまりなくて、バドの道具くらいだね」


みつきがそう言うと


春香「興味あることは他にもあるじゃないですか!」


と春香が笑顔で言う


みつき「え、バドミントン以外で…あっ」


みつきは下を向いた

その様子を見た春香が


春香「先輩~、照れました?」


やった!いつもからかわれてるからたまにはやり返さないとね

春香が嬉しそうにしていると

みつきが顔をあげ真剣な表情で春香に近づく


みつき「春香…」


あれ?先輩怒っちゃったかな

どうしよ!!近づいてくる、怒鳴られるのかな?!

春香は咄嗟に目を瞑ってそのまま立っていると

抱きしめられたような温もりを感じた、恐る恐る目を開けると

みつきに抱きしめられていた、そしてみつきが春香の耳元で囁く


みつき「好きだよ、春香」


ぐはっ

春香は力が抜けてその場に座ってしまった


みつき「私をからかうのは、10年早いよ春香」


笑顔でみつきが春香に言った


春香「先輩のいじわる~!」


少し拗ねた様に春香が言うと


みつき「ごめんね、怒った?」


心配そうに春香の顔を覗くみつき

先輩の顔近い…どうしようこのままキスしたいな

みつきの顔を両手で抑えると


みつき「は、はるかぁ!?」


チュッ


沈黙が流れる

春香が唇を手で押さえながら

真っ赤な顔をして


春香「し、仕返しです」


みつきも春香と逆のほうを見て

凄く照れながら


みつき「反則だよ、そんなの!」


そしてお互いに顔を合わせるとみつきが


みつき「もう一回していい?一瞬だったからちょっと足りないかな」


春香は照れながら


春香「いいですよ、先輩」


春香とみつきは手を合わせて

お互いの顔を向き合い、顔が近づくとお互い目を瞑り

キスをした、唇を離すとみつきが


みつき「本当好きだよ、春香、バドミントン以外でそして一番夢中になれるのは春香しかいないよ」


みつきは春香を優しく抱きしめた

春香もみつきにしっかり抱きつき


春香「私も、先輩にバドミントンっていう大きな夢をもらって、私を変えてくれて、先輩が好きです」


二人は長い抱擁のあと

見つめあいながら


みつき「これからもよろしくね」


春香「これからもよろしくお願いします」


と笑顔で言った


そして二人は寝る準備をはじめた


みつき「先風呂入っていいよ?」


みつきがそう言うと


春香「分かりました!先になりますね」


とお風呂場へ向かう春香

そしてお風呂に入る、さっぱりして

お風呂から出るとある事に気づく


春香「タオル貰うの忘れた…」


えー!どうしよう

先輩に裸見られるの恥ずかしい

一応、ドアから貰えば別に見られないけど

言うのも恥ずかしい…なんでこんな大事な事忘れるんだ!!もう


と頭の中で考えていると


みつき「は~るか!」


ドアの向こうから声がする


春香「みつき先輩!もしかして」


春香が吃驚しながらいうと


みつき「タオル渡すね、少し開けるよ」


そう言ってドアを少し開け

春香に届くようにタオルを渡す


春香「ありがとうございます、助かりました、すいません忘れちゃって」


照れながら春香はタオルを受け取ると


みつき「気にしなくていいよ、風邪引かないように早くタオルで拭きなよ」


みつき先輩って本当こういうところ紳士的だよね

私本当みつき先輩好きになってよかった!


そしてみつきも風呂に入り

みつきの部屋へ行きお互いの布団を敷いた


春香「いやぁ、何か広いから開放感あっていいですね」


春香が嬉しそうに言うと

みつきは黙っていた


春香「先輩どうかしました?」


みつきの様子をみて春香が言う


みつき「あ、あのさ、一緒の布団で寝ない?」


それを聞くと春香は


春香「先輩って、本当ずるいですよね」


そういって春香はみつきに抱きついた


春香「先輩の紳士的なところと、女の子らしいところ全部好きですよ」


みつきにそういうと


みつき「私も本当に春香大好き、春香を好きでよかった」


そう言うとお互いに顔を見合わせ笑い合った

そして同じ布団に入る


春香「もうこのまま朝が来なければいいのになぁ、先輩とずっと二人でいたいです」


少し悲しそうに春香が言うと


みつき「私は、朝が来てもみつきがダブルスのパートナーで恋人で、違う場所にいても同じ時間を生きていけるならそれが幸せだよ」


春香の手をみつきが握る


春香「先輩って、意外にロマンチストなんですね!」


少し笑って春香が言うと


みつき「そ、そうかな!もうとりあえず明日も部活何だから寝るよ!!おやすみ」


照れながらみつきが春香に言う


春香「おやすみなさい先輩」


私本当、先輩の事大好きだ

だから部活でダブルス頑張って、先輩と一緒にずっとダブルスしてたいな

そして先輩が友達と仲直りできたらいいな


そう思い、春香は眠りについた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ