第7話
先生「はーい、みんな夏休みに入るけど、遊びすぎで宿題忘れるなよ~それじゃ良い夏休みを過ごせよ」
高校に入って初めての夏休み
でも、部活があるからあんまり遊べないかもな
「春香。。。。春香!!」
春香「は、はい!」
美咲「もー、夏休みに入るからって気抜けてるでしょ?」
さすが美咲
私のことわかってるなぁ
春香「そ、そんなことないよ!!私部活だし」
美咲「そうだね、今年はお互い忙しそうだし遊びにいけないかもね」
それもそうだ
お互いに部活に入ってるし
夏は部の大会が多い時期でもある
春香「でも、学校で会えるから喋れるだけでもいいんじゃない?」
美咲「それもそうだね、じゃ私はそろそろ部活いくね!」
春香「うん、また夏休みにね!」
美咲とさよならして、私も部活へ向かった
みつき先輩と付き合って3ヶ月くらいになる
私達は部活を毎日頑張ってダブルスの特訓をしている
私も多少は上達して、たまに2年生の先輩ペアに勝てるくらいにはなった
でも、それはみつき先輩のフォローがあってだった
もっと上手くなりたい、そういう気持ちが常にあった
春香「こんにちは!!」
2年生先輩「こんにちはー、丁度良かったジャグ作ってくれない?」
春香「あっはい!任せてください」
私は一人ジャグを作りにいった
「春香ぁ~!!」
このこえはみつき先輩だ
春香「みつきせんぱーい!!」
みつき「やっほ~、ジャグ一人で重くない?」
春香「大丈夫ですよ、バドミントン部入って筋肉つきましたし」
みつき「そっか!ならいいんだけど」
春香「じゃあ作ってきますね~」
みつき「あ、あのさ!帰りちょっと話したいことがある!たいしたことじゃないよ」
春香「えっ、気になります」
みつき「帰りのお楽しみってやつ、じゃあ部活でね!」
お楽しみ?一体なんだろう…
今日も部活でダブルスを特訓した
ただ、みつき先輩がいった「帰りのおたのしみ」って言うのが
気になっていた
部活も終わり着替えて
みつき先輩と校門に向かった
みつき「今日も終わったね~」
春香「はい!楽しかったです」
みつき「そんでさ、さっきの話なんだけど」
春香「はい!なんですか?」
みつき「私の家でお泊りしない?」
えっ…えぇぇぇぇぇぇぇ!?
みつき「どうかな?夏休みの間ならいつでもいいんだけど」
春香「えっ、でもご家族の方とかに迷惑じゃ?」
みつき「いやぁ~両親は出張で夏休みの間はいないよ」
ということは…先輩と二人きり!?
ど、どうしよう…っていうか私の心臓高鳴りすぎ!!
春香「わ、私先輩の家でお泊りしたいです!!」
みつき「やった!!春香とお泊り楽しみだなぁ~」
春香「ふ、ふたりきりですよね?」
みつき「もしかして、緊張してるの?」
春香「そ、それは緊張しますよ!!」
みつき「ぶっ、あははははは」
みつき先輩が笑う
もう先輩っていじわるだなぁ
みつき「いやぁ~春香って本当可愛いね」
春香「からかわないでください!まったくもぉ」
みつき「ごめんごめん、じゃあいつでもいいから泊まりたい時に連絡して!部屋綺麗にしとくから」
春香「分かりました!部活終わって先輩の家に行くって何か楽しみだなぁ」
みつき「うん、春香の事もっと知りたいからね」
みつきが春香の手を握る
春香「せ、せんぱい!?」
みつき「誰もいないよ、少しだけ手をつないで帰ろう?」
私今、絶対顔赤い、夜だから見られてないかな…
春香「ちょっとだけですよ?」
みつき「うん」
みつき先輩と手をつないで帰った
凄く嬉しい、好きな人の体温をこんなに近くで感じるなんて今までなかったから
お泊りをいつにするか考えながら、私は先輩と帰っていった。