第5話
私は今、先輩の腕の中
何も言えない!どうしよう…
みつき「私もよく分かってないんだよね。」
春香「えっ?」
戸惑ってる私に先輩がこう続けた。
みつき「何か、春香の事は好きだけど、どういう好きなのかなってさ」
恥ずかしさを抑えながらみつきはそう言った。
春香も続けて
春香「先輩もなんですか!私だけじゃなかったんだ。」
みつき「春香も私の事、考えてたりしたんだね」
みつき先輩がそう言った
口が裂けても先輩とキスする妄想してました!なんて言えない…
春香「先輩も私の事考えてたんですか?」
みつき「うん、キスできるかなってさ」
ぐはっ
みつき「どうしたの春香!?鼻血でてるよ!」
春香「い、いや大丈夫です。吃驚しただけですよ。」
先輩も同じ事考えてたんだ。
どうしよう…
みつき「あのさ、良かったらなんだけど…」
春香「はい、どうしました?」
少しの沈黙のあと
みつきが重い口を開いた。
みつき「私と、その、えっと、付き合って見ない?」
ぐふっ
みつき「春香!?鼻血が!私家まで送るよ!」
春香「す、すいませんお願いします。」
あまりの衝撃で鼻血が止まらなかった
結局先輩に方を借り、家まで送ってもらった。
春香「ここです。送ってもらってごめんなさい。」
みつき「いいよ、私がびっくりさせちゃったみたいだし」
そういうとみつきは繰り返して
みつき「返事はいつでもいいよ、待ってるから」
春香「あ、はい、少し考えさせてください。」
春香がそういうとみつきは
みつき「春香の気持ち受け止めるから、どんな返事でも。」
震え声になりながらみつきは言った
先輩のこんな顔初めて見た。
私どうしたらいいんだろう…
春香「分かりました、私もちゃんと考えます。だから待っててください」
みつき「うん、それじゃあ!またね。」
頑張って元気に見せようとしていたみつきだったが
帰っていく後姿は、少し悲しいような、不安なようだった。
春香「先輩…」
その後ろ姿を見て、私はそっと握りこぶしを作っていた
私も自分の心がよく分からず、ゆっくり家の中に入っていった。