2パート
わかったよ!先輩たち、先輩たちが伝えたかったこと。私にもみんなの応援が聞こえた。たっくさん元気もらったよ。だから私もがんばる!
先輩たちが伝えたかったこと。それは「あなたはひとりじゃない」。
「みんな、行くよ。我に魔法の力を。ジーチェ・ジーフェン!」
蜘蛛が激しい光で蒸発した。般若が驚いて後ろ向くとそこには全く新しい魔法少女ヒカリの姿があった。
三代続いた魔法少女の中でも前代未聞の姿だった。魔法少女ヒカリの最強形態。身分制度においてその色の再現の難しさから最も位の高い者しか身につけることの許されなかった色、紫だった。
白い光に包まれ紫のラインの入った姿はとても美しく希望そのものだった。
「何だその姿は。」
「みんなの希望の力。魔法少女ヒカリ、天の形態。」
それを言うと同時に蝶の羽が背中に生えた。そして右手には武器が現れた。弓矢、ステッキ、レイピアが一つになり巨大な剣となった。
魔法少女だけではなく、女性や男性からもたくさん力をもらったためやや男性的な強さを含む形の武器となった。
魔法少女オーガが暗黒の翼を広げて飛びかかったが得意の足技で翻弄、片方の翼を剣で切り落とした。魔法少女オーガは次々と攻撃を加えるが全く効果はなく蝶の羽で空を飛び、飛び蹴りを食らわせた。
「ここで私を倒しても人の心に憎しみがある限り私のようなやつは必ず現れるのだぞ。」
「その時はまた相手になってやる。後輩になりたい人は男の子だから私なんかよりもずっとずっとずっと強いぞ。般若、貴様のようなやつがいたとしても希望や魔法は決して滅びない!なぜならばわたし達はひとりじゃない!」
「よく言った!」
真っ白な魔法少女が2人現れ力を貸した。
それぞれがレイピアと弓矢を持っていた。
「よっ!また会ったね!」
「ヒカリちゃん!ひいひいおばあちゃん!」
「なんかその呼び方やだな。あかりって呼んで。」
「わかった。2人ともどうやってあそこからここに。」
「何言ってんだか、私達魔法少女だよ。魔法使ったに決まってるでしょ。」
「あ、そうか。」
「般若をやっつけるのに手伝いに来たのよ。私が弓矢を放つからヒカリがレイピアで切りつけて、とどめは暁美。いい?」
「了解。」
あかりの引いた矢があたると同時にヒカリが魔法少女オーガに接近、レイピアで切りつけた。そして魔法少女ヒカリが剣で一撃を加えた。
「そんな……ばかな……私が……人類の希望なんかに……」
魔法少女オーガはその場で倒れ大爆発を起こした。
それと同時に光の柱はなくなり鬼たちは全て消滅した。不気味な六角形は形を失い光となって消えていった。変身がとけブレスレットは優しく輝いた。
「みんな、ありがとう。」
「いやぁ、久しぶりの魔法少女。楽しかったわぁ。」
「たまにはいいよねこれ。」
「2人ともありがとうございました!」
「いえいえ。これであたしらものんびりできるし。あなたもミントと仲良くね。」
「あいつのらりくらりで何言ってっかわかんないけどさ。」
「確かに。」
「それじゃあまたね。また何かあれば呼んでちょうだい。」
2人は笑い、手を振って消えて行った。
帰ろうと方向を変えた瞬間。桜が走ってきて飛びついた。わんわん泣いていた。
「もうばか!心配させるんだから。もう会えないかと思ったじゃんか!」
桜は全力で抱きしめていたためやや痛かったがそれ以上にうれしかった。しかも桜がこんなに泣いているのを初めて見た。暁美も抱きしめ返した。
「桜さん、ありがとう。もう大丈夫です。」
弘樹や本部の仲間たち、恵とそしてミントが駆けつけた。
「その様子からすると終わったんだなやっと。」
「今回はしんどい相手でしたね。」
「あぁ全くだ。」
「みなさん!お世話になりました。」
桜はみんなへの挨拶が終わってもミントが茶化しても抱きしめるのをやめなかった。




