1パート
「人類を全て鬼に変えるとは。恐ろしい事を。」
「そうはさせるか。」
「総力戦になりますね。」
「都民には公共施設などに避難してもらうのがいいと思います。公共施設等はおそわれませんから。」
「できるだけ多くの武器とライフルが必要になるな。用意をしておこう。」
「男性警官の重さのままでいいです。軽量化のために特注すれば時間が間に合いません。」
「しかし、体へ負担がかかるんだぞ。」
「構いません。」
科捜研で、弘樹と桜が口喧嘩していた。そこへ暁美が入った。
「どうしたんですか?」
「桜さんがこないだのブレードの軽量化いらないって言うんだよ。」
「いや、あれ重いですよ。」
「軽量化はいりません。」
「強情ですね。ミントからも何か言いなさいよ。」
今度は肩の上で優雅にケーキを食べていたミントが反応した。
「い、いや、桜さんが決めた事を尊重してもいいかと。」
「このわからずや。残ったケーキを食べるわよ。」
「やーめーてー。」
「いずれにせよ、軽量化のために特注のなんて待ってらんないでしょ。」
「それで怪我してらんないですよ。」
「ええい、うるさい!暁美お嬢様は静かにしなさい。」
暁美はぶすっとした顔になって桜の首を掴んで外に出した。
「そんなこと言う人はだめです。」
30秒後暁美が顔を出した。
「やっぱり戻ってきて欲しいそうです。」
「暁美さん、ちょうどいい解決法を見つけたよ。オレが手を加えて軽量化するから。そしたら時間が短縮できるから。」
「わかりました。仕方ないですね。」
「もう、桜さん強情なんだから。いつもこうですよ。」
「特別扱いはほんとはいらないんですけどね。仕方ないです。」
「ところで避難の方はどうなの?」
「大移動ですよ。担当部署がかなり頑張ってくれてるからパニックにはなっていませんが。」
「まぁそうだよな。」
また暁美に連絡がきた。また鬼が現れたとの報告だった。
暁美は桜に送られて駆けつけた。
魔法少女ヒカリに変身してステッキを叩きつけるとなんと敵もステッキのようなもので受け止めた。
「敵もステッキを持っているのか。」
「俺の名は刀途。お前の武器がすべて使えるんだよ。」
刀途の言う通り敵もステッキを持っていた。しかし、魔法少女ヒカリのようなデザインではなく、真っ黒にぬられてデザインも禍々しいものだった。
魔法少女ヒカリ、水の形態に変身し弓矢を射ったが同様に弓矢を打ち返してきた。弓矢を撃ち合い、銃撃戦となった。
魔法少女ヒカリは山の形態となりレイピアを使って攻撃したが同様にレイピアを召喚されレイピア同士のフェンシングのような戦いとなった。どれも決着はつかなかった。
魔法少女ヒカリ、大地の形態に戻り、またもやステッキを握った。
「ジーチェ・ライズ」
魔法少女ヒカリは光に包まれ魔法少女ヒカリ、強の形態に変身した。
「出たな。強の形態。」
刀途は武器のステッキに別なパーツを合体させた。それを見て武器の能力や技を完全にコピーしたわけではなくあくまでも似ているだけなのだと確信した。だったら必殺技をぶつければ。
足技で翻弄し、連続で攻撃したあと隙をついて距離をとった。
「ツーヒツ・ライズ・キーテス。」
先の伸びたステッキにエネルギーをため、ぶつけた。半ば賭けだった。ステッキ同士がぶつかり合い、敵のステッキが音を立てて折れ、ステッキは敵の腹部に命中。刀途は倒れ込み爆発した。