2パート
般若は百鬼が倒されたため、最後の三体の鬼を呼び寄せる事とした。黒い羽から誕生日させる鬼は誕生させることができるが最後の3体は腕輪の3つの装飾品を使わなければ誕生させることができない。
般若は腕輪の3つの装飾品を投げた。3体の鬼が誕生した。
「久しぶり、みんな。火途、刀途、血途。」
「まさかよばれるとはな。」
「みんなは仏教の三悪道、三途の悪を司っているから血途は相手を操る呪術が使え、刀途は魔法少女ヒカリに対抗できる武器、火途にはこないだ百鬼と戦った時に手に入れた魔法少女ヒカリの強の形態の力をあげる。あなたたちは鬼の中でも最強の3人だから頑張ってね。とりあえずは血途。行ってきて。残りはちょっと手伝って欲しい事がある。」
「わかった。」
夜のビル街に血途は現れた。
「魔法少女ヒカリ、出てこい。」
警察に報告があり、暁美が桜に送ってもらって駆けつけた。
「ジーチェ・シーフェン」
魔法少女ヒカリに変身し、宙返りして血途の目の前に降り立った。
「俺の名は血途。とりあえず挨拶までに。」
血途は近くにいた桜に念力を飛ばして操った。拳銃を魔法少女ヒカリへ撃った。魔法少女ヒカリは弾丸を手ではねのけた。
「こんなの効くわけが。」
「だろうな。挨拶は終わり。じゃあこれならどうだ。」
念力を桜から解放し、魔法少女ヒカリにかけた。魔法少女ヒカリは血途に操られ桜に襲いかかった。桜はよけながら足に手錠を引っ掛け転ばせた。
「おい、何してる。早く立ち上がれ。」
その隙に桜は無線で一部始終を仲間に伝えた。
「相手を操るタイプか。狙撃班を呼んで敵に見つからないところから攻撃、注意がそらし、分析の時間を作ろう。分析結果から念力がどこから出てくるのかを突き止め破壊する。よろしく頼む。」
魔法少女ヒカリが立ち上がり桜に攻撃を再びしようとした瞬間。狙撃班の弾丸が背中に当たった。どこかを血途が探しているところにさらに別な場所から次々と弾丸が当たった。ひるんでいる隙に弘樹が分析した。
「わかりました。左手の中指にはめている指輪が発生源です。」
狙撃班の的確な一撃が左手の指輪を吹き飛ばした。魔法少女ヒカリは解放され自由になった。
「なんてやつらだ。」
「こんなレディーを自分の意のままに操ろうなんて、二万年はやい!」
宙返りして飛び蹴りした。暁美得意の回転蹴りを加え、敵を弾き飛ばした。
「ツーヒツ・キーテス。」
いよいよエネルギーをため、敵にステッキを叩きつけ撃破した。
変身を解いた暁美は上機嫌だった。
「みんなすごい!ねぇミント。」
「僕が必要ないのかな!」
「何拗ねてんのよ。」
「ふん!」
しかし、そこに邪気がうずまきなんと般若が現れた。
「人間も変わったね。」
般若は右足を地面につけなにか印をつけた。
狙撃班がライフルを構え、桜が拳銃を構え暁美の隣に立った。微笑みながら桜を見る般若に桜が聞いた。
「お前が鬼の総大将なのか?お前達の目的はなんだ。」
「総大将、なんだかその表現嫌い。そうだよ。私が鬼たちを作った。かわいいでしょ。いいよ。教えてあげる。今最後の刻印を終えたし。三条桜ちゃん。」
桜はぞっとした。名前を知っている。
「桜ちゃん、六道ってしってる?六道は迷いのあるものが輪廻する世界の事。今の人類は間違いが多過ぎるわ。些細な事で殺し合うし憎み合う。こんなに醜い事、あっちゃいけないでしょ。だから私が人類に正しい道を教えてあげるんだ。だから六道を一時的に現世に呼び起こして人類に再起のチャンスをあげるんだ。」
「まて、鬼となんの関係がある。」
「あははは!あなたなんにもわかってないんだね。おバカさん。つまり、今の人類みんなに鬼になってもらってもう二度と憎み合う事がないようにするんだ。もう大好きな人類が傷付くの、見たくないから。」
「人類をみな鬼にするだと、ふざけるな!人類の自由はどうなる。そもそも、人類が好きならなぜ鬼を差し向けて人類を傷つけたんだ!」
「鬼が襲ったのは人を傷付けた愚かな人達が作ったただの箱だけだよ。」
「もしかして鬼が襲ったのが問題を起こした企業ばかりだったのは・・・・・」
「人類を傷付ける箱なんかいらない。」
「人類がいとおしいのならそんな鬼なんか使うのをやめてわたし達と共に努力しようよ。」
「無理ね。今の人類は罪を犯しすぎた。もうリセットしかない。」
「そうか。もしかしたら戦わなくて済むかもと思ったのに残念。人類みんなを鬼にするなんてやめて。」
「やーだね。今の人類は怨念の塊になっちゃえばいいんだ。」
「ふざけるな!」
桜が拳銃を何発も撃ち込んたが弾丸は全て通り抜けた。
「近いうちにその日が来るから楽しみにしててね。ばいばい。」
般若は上空へ消え去った。