2パート
「振動波発生装置準備完了。」
「百鬼を仕留める絶好の機会だ。気合い入れていくぞ。」
百鬼が振動波発生装置がたくさん設置してある路地に移動した。
「振動波発生!」
振動波が発生し、百鬼に当たった。
「撃て!」
捜査員が皆強化弾を百鬼に撃ち込んだ。
百鬼は多少怯んだものの致命傷ではなかった。
百鬼は走り出し、警官を襲い始めた。ライフルをもつ警官達を投げ飛ばした。
次々と振り落とされる警官達。
「高圧電流、こいつらにも味わってもらおうか。」
クラゲの足を伸ばし、高圧電流をかけようとした。すると百鬼は唐突に空の一点を見た。
「まさか・・・・・魔法少女?」
警官がみなそっちの方を見る。
大空の彼方から蝶に乗った魔法少女ヒカリが姿を現した。
青の形態で登場し、弓矢を放った。
それを片手で受け止めた百鬼の目の前に魔法少女ヒカリ、大地の形態になって降り立った。
「貴様、性懲りもなくまた現れたか。」
警官達は驚いていた。
「魔法少女だ、変身できたのか。」
「よくあんな傷から。」
そして遠くから見つめる雄介もその姿をみた。
「暁美お姉さん!」
百鬼は不敵に言った。
「何度来ても結果は同じだ。今度は変身能力をうばい、生け捕りにして般若様に手をかけてもらう。」
魔法少女ヒカリは何度かパンチやキックを試みたがまったく最初と同じだった。
「振動波最大出力。」
最大出力で振動波を発生させた時に魔法少女ヒカリが蹴りを入れたところ、なんとダメージが通り始めた。
「効いてる!」
あんなに対策を考えても見つからなかったがついに打開策がわかった。仲間だった。
「もう一度高圧電流を食らわせてやるよ。」
クラゲの足を首に巻きつけようとしたが桜がライフルを撃ち、その足を撃ち落とした。
桜は覗き穴から顔をあげ、心の中でがんばれよ。と応援した。
振動波発生装置の近くにいる警官たちも援護射撃をしながら皆がんばれよ。と心の中で応援していた。
ニュース速報で画面上に白い字で百鬼と魔法少女が交戦中という字が表示されてそれを瑠々とめぐみが見ていた。
「魔法少女のお姉さん、たたかってるんだって。」
「頑張ってほしいね。」
「うん。」
弘樹が、ステッキの実験からの強化武器の開発の研究をしているなかニュースのテロップをみた弘樹はがんばれよ。と心の中でつぶやいた。
雄介は建物の影からずっと魔法少女ヒカリの戦いを見ていた。建物から飛び出して大声で言った。
「がんばれー!」
唐突に魔法少女ヒカリが大きな光に包まれた。
魔法少女ヒカリ自身も何が起こったかわからなかった。
大地の形態の体のあちこちに金と銀の装飾が施された。
「変わった。」
桜が驚いた顔で見ていた。
百鬼の腹部に蹴りを入れると後方に大きく吹っ飛ばされた。連続で回転蹴りを食らわせた後、おおきくジャンプをして飛び蹴りをした。
「ツーヒツ・キーテス。」
ステッキにエネルギーをためると先に金の装飾が着いて切っ先が伸び、鋭くなった。
金色に発光したままステッキを百鬼に叩きつけた。
百鬼は火花をちらして倒れこみ、撃破された。
変身を解き、暁美の姿に戻った。
「いやぁ、くたびれた。」
暁美は疲れて近くのベンチに座った。
百鬼が倒された後カラスの羽が飛んでいった。カラスの羽は般若の手のひらの上に戻った。
「あら、魔法少女ヒカリは強の形態を手に入れたようだね。じゃあそろそろはじめよっか。」
般若は満月の見えるところで両腕を広げ、微笑んだ。