ひつじのけもの その二
掲載詩
●疾く、ベルカを追え●
●別に忘れた訳じゃねぇもんさ●
●波打ち際にて●
●生まれた言葉を叫ぶのだ●
●魔王●
●疾く、ベルカを追え●
あの犬は
二度と帰らぬ旅路を行った
我々は遅れたのだ
急ぎ 第二宇宙速度を超える
エネルギィを生み出すエンジンを作るのだ
世界中の炎を集めてしまえ
世界中の炎を集めてしまえ
その炎でもって あの犬を追うのだ
そして ベルカの前に立て
ベルカの目を見て
頭を下げ
謝罪せよ
●別にわすれた訳じゃねぇもんさ●
死んだ友人が夢の中に出てきました
余りに当然のように居るので
眼が覚めてからようやく
ああ アイツはもう死んだのだなと
思い出す有様です
もしかすると アイツも今頃
ああ アイツはまだ生きてるのだなと
思い出してるかもしれません
●波打ち際にて●
海が正面からぶつかってきおった
とてもじゃないが立ってられぬ
こちらはもう精一杯なのだが
海はまだまだ鼻歌まじり
のんきに寄せてはかえしておるわな
もしも海が本気になったなら
あらがう術などなさそうだわ
●生まれた言葉を叫ぶのだ●
言葉が足りぬ
言葉が足りぬ
我々は 本来 自分が何者なのかを承知しているのだ
しかし 自分を何と呼んでいいのか判らぬ
人間と呼んだところで何も判らぬ
人間だけでは何かが足りぬ
足りぬ部分をどう補うべきなのだ
命一ケをいかに呼ぶか
一千の言葉で足りるかや
一億の言葉で足りるかや
いっそ零なら足りるかや
あらゆる国境を踏み越えて
すぺーすにまで飛んでいき
全ての言葉を地核の中にて
すーぷのように混ぜ合せろ
そして生まれた言葉を叫ぶのだ
●魔王●
(前略)
お前は神に何をした
罵り虐殺し呪いその癖最後は
神様なんて何もしてくれないだ
俺は見ていたぞ
例えば神様がいるとして
もしも俺が神様なら
(中略)
新たに五つ追加しました。
また、何かあれば次々増やしていきます。




