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第二話:父、暴走?

「奉公に出る気は無いか?」

「はぁ?」

―アナタハツイニアタマガオカシクナッタノデスカ?

思わずハルはそう叫びたくなった、というかもう叫ぶ寸前なのだが。

「だから奉公に行く気は無いのかと聞いている」

「何言ってんだよいきなり、行く訳ないだろ」

「だがもう決めている、奉公先はあの有栖川財閥だ、喜べ」

「!!」

「有栖川のお嬢様は美人だと聞いている、言って嫁にでも貰って来い」

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!?????????」

ハルは四軒先のご近所にも聞こえそうな叫びを上げている、全く意味が分からない。

「何で!?うちはそんなに貧乏じゃないでしょ!?何でいきなりそんな事…」

ハルが興奮した口調でまくしたてるのを遮り、母はとんでもない事を言い出した。

「可愛い子には旅をさせろと言うじゃない、だから行って来なさい!これは命令です!」

「そうだ、でなければ出ていけ!」

―どっちにしろ家から出されるじゃないか…

「「何か言った(か)?」」

心でも読んだかの様に〇ナ〇ナ並のハモりで答える二人、エスパーかよ

「いえ、何でもありません…でもさぁ、いつ行くの?まさか今とか言わないよ…ね…?」

「良く分かったな、今だ」

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!??????」

もうこれでご近所の日曜の優雅な朝は台無しだろう、この少年の二度の絶叫によって

「今!?今って言った!?ナウ!?ナウなの!?」

混乱のあまり日本語が変になるハル、父親は気にせず

「いちいちうるさい奴だな、四の五の言わずに行って来い!」

父がそういって指をパチンと鳴らすと、何処に居たかは知らないが屈強な体付きの黒服がハルの両脇をガッシリ抑えている。

まるで宇宙人を捕獲したような格好である。

「うわあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!???????」

ハルは大声を上げながら黒塗りの高級車に乗せられ、連れていかれていく。

「あなた…」

ハルの母は涙で頬を濡らしながら夫の胸に飛び込んだ。

「心配するな、ハルは私達の子だ、きっと美人の嫁を引っ掛けてくるさ」

「ええ…そうですわね、きっとあの子なら…」

口元がニヤっと不敵な笑みを浮かべながら春原夫婦は息子が乗った高級車を見つめていた

近所の住人は騒音の原因が無くなってホッとしている。

今日も穏やかな日になりそうだ…ハル以外は

ハルの散々な話第二話を読んで頂いてアリガトウゴザイマスm(_ _)m

これからも拙い文章なりに精進していくつもりでございます

三話は…屋敷に到着する…ハズです。

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