第一話:始まりの朝
ある日曜日の朝…
この物語の主人公の起床から物語は始まる。
「ふぁ〜あ、眠ぃ」
とお決まりのパターンで起きるこの主人公の名は春原ハル、年齢は17になる。
顔立ちは中性的だが他は普通、平凡と言う言葉が似合いそうな少年である。
ハルは大きな欠伸をしながら体を伸ばし、少しぼーっとしながらも父と母が食事をしてるであろう居間へ向かった。
少し急過ぎる階段を降り、居間へ繋がるドアを開けるとハルの父はテーブルの真っ正面の席で新聞を読んでいた。
「父さんおはよう」
「ああ」
ハルの父は新聞のお悔やみ欄に夢中で返事は素っ気無い。
ハルは気にせず(と言うか無視)、キッチンで朝食を作る母に
「おはよう母さん」
と挨拶した。
「あら、おはようハル、日曜なのに早いわね」
「うん、今日はちょっと友達とCD買いに行こうと思って」「そうだったの、あまり遅くならないようにね」
「わかってるよ」
「ハルも目玉焼きで良いわね?」
「うん」
ハルは母親にそう返事をすると、TVの電源をつけた。
適当にチャンネルをいじったが、流石に日曜、アニメとニュース位しかやっておらず、適当に合わせたニュース番組を見る事にした。
『ご覧下さい!今日開園のここ
「有栖川グランドパーク」
には長蛇の列で今か今かと開園を待ちわびる人々で一杯です!…』TVのレポーターは大げさなリアクションで今日開園のテーマパークを紹介している。
(みんなヒマなんだなぁ…)心の中でハルはそう呟いた、だがお前はどうなのだ?
そんな事を考えている内に朝食が並べられていった。
「いただきま〜す」
ハルは黙々と目玉焼きをパクついてると、新聞に夢中だった父はハルに話しかけた。
「時にハルよ」
いきなりだったので少しビクついてしまうハル、それほど怖いのだろうか。
「な、何…?」
どもりつつも返事をするハル。
「奉公に出る気は無いか?」
「はぁ?」
読んで頂いてアリガトウゴザイマスm(_ _)m
初めて小説を書くので色々と拙い描写などが目立ちますが、どうか暖かい目で見てやって下さいませ。