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最終話「未来は」


「ったく、酷い目に遭ったし!」


 黒い翼を持った刺客の搭乗者である黒夢はチタゾールに敗れて海に沈んだが、なんとか港町にあがってこれた。


「巨大隕石が地球に向かって接近してるんだって!」

「侵略者が侵略諦めて自暴自棄になっちゃったのかも」

 

 それは偶然だった、タコ焼きを頬張る女子高生二人組の会話を黒夢は聞いた。


「あいつら地球ごとやる気か〜!!くそ〜!失敗したからって一応仲間のウチのことも無視かよ〜〜〜!ズッ友ちゃうんか〜い!」

「なら私たちと一緒に立ち向かおう!」


 裏切られた悔しさに四つん這いの状態で熱されたコンクリートに拳を振り下ろす黒夢に、やたら元気な声を浴びせる者がひとり、朱璃だ。


「でも私の好きピはお前が沈めたじゃん」

「あるのよ、プロにしか乗りこなせない暴れ馬がね」


 ニケはしゃがんで黒夢の手を握ると、にっこり、不気味に笑った... ... ...。




「ブラック・サラブ…!確かに癖があるけど、あーしなら乗りこなせるね!!」


 ミサイルやロケットの爆発を受けてもビクともしない隕石!人々が絶望したとき、足歩行の黒い機体が手に持った長槍を空目掛けて投擲した。

 

「あれは!?」


 長槍が突き刺さった瞬間、いともあっけなく隕石は真っ二つに割れた。


「なんて威力でしょうか、禍々しい姿ですが敵ではないと願いたいですね」


 街中に現れた黒い救世主の活躍は、マスコミのヘリにより実況中継されていた。


「私たちの出る幕はなかったわね、良かった、あれ一度動かすと一週間筋肉痛に苛まれるから嫌だったのよ」

「いいや、まだだよ!」

「朱璃?」


 割れた隕石の中から、金色に輝くドラゴンの姿を模したメカが姿を見せた。


「どうみてもラスボスじゃん、あれ...」

「私たちも行くよ!」

「やっぱりそうなるわよね〜」


 闘志に燃える朱璃と面倒臭そうなニケは二人の愛の結晶であるチタゾールに搭乗した。


「お前もしねぇっ!」


 隕石すら破壊した長槍を二本連続で投擲するブラックサラブだが、金色のドラゴンは口から稲妻を吐いて槍を容易く撃ち落としてしまう。


「なんてやつなの!」


 急降下してきた金ドラゴンはサラブの頭を噛み砕き、その機能を停止させた。


「ぎゃん~~二連敗っ!!」


 ドラゴンは倒したサラブを海へと放り投げたが、それをチタゾールが受け止める。


「ありがと!かっけえよ!」

「いいってことよ!いくぞ!金色ドラゴンめ!!」

「相変わらず暑苦しいわねっ」

「その暑苦しさすら超越する灼熱パワーで倒すぞ!!」


 チタゾールの頭から爪先まで真っ赤になっていく、そして!


「ファイヤ!!」


 出た!全身から一億度の炎を敵に浴びせるチタゾールの最強技・灼熱ブレスだ!ドラゴンの金色の体はドロドロに溶けていったぞ。


「やったぁ、ウチらの勝利だぜ!」

「あ!待って、レーダーに大量の反応が!」


 気付くと十、二十、三十を超える巨大な反応に三機は囲まれていた... ... ...!!!


「諦めるわけにはいかないよねっ!」

「そうだ!私たちは、勝つぞ!!」


 若く熱い血を燃やす少女たちは絶対に諦めない、地球の、人類の未来は、君たちの手に委ねられたのだ!!


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